JR東日本は12月15日、3月17日実施予定のダイ改の内容を発表した。行われようとしているのはさらなる地域切り捨ての攻撃だ。
他支社において、列車削減が提案されているのは次のとおり。
・青梅線 1往復削減
・水郡線 1往復削減
・北上線 1本削減
・五能線 8本削減(他新規2本)
・羽越本線 1往復削減
・磐越西線 1往復削減
さらに、ワンマン運転の新規導入、拡大の提案が行われている。
【ワンマン運転新規導入】
・八戸線 12往復
・越後線 上り2本
下り3本
【ワンマン運転拡大】
・東北本線 上り13本→14本
・信越本線 上り10本→12本
下り9本→10本
・磐越西線 上り3本→4本
下り2本→3本
・羽越本線 上り10本→11本
下り12本→13本
・奥羽本線 上り20本→21本
下り22本→23本
・男鹿線 上り5本→7本
下り5本→7本
外房線 事実上「系統分離」狙う
千葉支社においては、外房線5本、内房線1往復の削減が提案されている。
館山への特急廃止だけでも大きな影響をもたらした上、今年3月のダイ改では内房線が「木更津・君津系統分離」と称して、日中帯で千葉~館山間の直通運転が廃止された。特急列車の代替として導入された特別快速までわずか2年で廃止してきた。だが、そこからさらに館山~安房鴨川間を1往復削減して、内房線切り捨てを進めようというのだ。
外房線では、5本削減のうち4本の列車で茂原や上総一ノ宮以南が切り捨てられている。事実上の「茂原・上総一ノ宮系統分離」というべき削減だ。
この間会社は「首都圏70㌔圏外」の切り捨てを進めてきた。そこから考えても、茂原・上総一ノ宮での外房線分離・切り捨ての攻撃が狙われていることは間違いない。
地域切り捨て許さず闘おう
列車が減ることは、地域の存亡がかかった深刻な問題だ。列車削減はその地域の衰退に直結する問題だ。交通が奪われれば生活すること自体が困難になる。学校や商業施設の撤退にもつながる。
とくに観光で成り立つ地域にとって、まさに死活のかかった問題だ。
JRはまたしても地域住民に何の説明もなく生活に必要な列車を切り捨てようとしている。利益のために生活に必要とされている列車まで切り捨てて地域を破壊する。それは、公共交通機関としての鉄道の役割を放棄する行為だ。絶対に許してはならない。
今年3月の内房線切り捨てを期に、地域住民によって「内房線と地域を守る会」が結成され、怒りの声があげられている。11月29日には、JR東日本と国土交通相に5467筆の「JR東日本内房線の利便性及び安全性向上を求める署名」が提出された。
地域住民の怒りの声とともに列車削減反対の声を上げよう。列車削減の3月ダイ改阻止の闘いにたちあがろう。