国鉄分割・民営化による解雇から34年。2月14日、国鉄闘争全国運動は四谷区民館大ホールで国鉄集会を開催した。司会を動労千葉の佐藤執行委員、三浦半島教組の仲間が担った。
開会あいさつで全国運動呼びかけ人の伊藤晃さんは、「今日の集会は日本の労働運動の変革という大きな課題を掲げた。船橋二和病院のストは、医療が崩壊する現場の労働者の見地から、社会問題を提起した。動労千葉の房総地域での運動は、地域の視野と労働運動の視野が突き合わされた運動になっている。労働運動の限界を突き破る可能性はわれわれの運動の中にある。このことに確信を持ち運動を広げよう」と呼びかけた。
第一部
「労働運動の変革のために」
最初に、熊沢誠さん(甲南大名誉教授)が「存亡の危機に立つ労働組合運動」をタイトルに、40分のビデオ講演を行った。最も強調したのは、「日本の運動もデモも整然としすぎていて直接行動がない。労働運動ならストライキだ。香港もアメリのBLM運動も『秩序紊乱』を含んでいる。階級的労働運動とは言っても、運動形式論があまりなされていないのではないか」と問題提起を行った。
続いて、動労千葉の田中前委員長が、「闘う労働運動のネットワークを」をテーマに提起し、「コロナは労働者の団結の条件をつくっている。エッセンシャルワーカーは団結せよ」と訴えた。
第二部 解雇撤回に向けて
動労千葉の関委員長の報告。「1047名闘争も国家的不当労働行為の真実を暴いた。裁判所を真実から逃さない闘いに入った。勝利まであと一歩。すべての攻撃の出発点の分割・民営化に決着をつける」と決意を語った。
関生支部の武谷書記次長は、「労組交流センターの共同代表になり、3労組の共闘が新たな団結・体制ができた。来年3月には大阪で11月集会を上回る団結体をつくりたい」と訴えた。7月と12月に2波のストを闘った船橋二和病院労組の飯田委員長が、この間の職場での闘いの報告を行った。
集会メインの国鉄1047名解雇撤回の闘いについて、葉山弁護士をはじめ4名の弁護団、動労千葉争議団、1047協議会が登壇し新たな闘いへの決意を示した。全国運動・新潟の阿部さんから署名運動の訴えが行われた。
ワンマン反対! 3月ダイ改闘争にむけた方針を提起
次に、川崎書記長が、「3月13日のダイ改にはストで立ち向かう。館山市内で地域住民と一体で動労千葉総決起集会を開催し、ワンマン運転絶対反対!乗務員を駅に配転するな!外注化粉砕を掲げて闘いぬきたい」とダイ改阻止闘争の方針を提起し、参加者へ支援を訴えた。
続いて、関生弾圧を許さない東京の会が登壇し、代表の木下武男さん力強い訴えを行った。
カンパアピールに続いて、山田幕張支部長、北村執行委員、関和幸執行委員、動労水戸の木村委員長、JP労組の仲間のが決意表明が続いた。「2・21都立病院なくすな集会実行委」からの呼びかけ、最後に国際連帯決議が読み上げられた。集会のまとめのあいさつを呼びかけ人の金元重さんが行った。
午前中に、2・14国鉄闘争全国活動者交流会が、都内の浜町区民会館で行われた。労働運動の変革、裁判・署名運動、JRにおける闘いの課題など、活発な論議が行われた。