第1回 千葉県労働委員会忌避申立却下決定取消行訴
国鉄1047名解雇撤回!千葉県労委は真実を葬り去るな!労働委員会解体許さず闘いぬこう
2・10国鉄集会に大結集を!
1月22日、千葉県労働委員会の忌避申立却下決定の取り消しを求める行政訴訟の第1回裁判が行われた。動労千葉争議団、1047名協議会の小玉さん、各支部組合員、支援の仲間が結集し、千葉地裁の大法廷を埋めて闘いぬかれた。
不当労働行為の真実は暴かれた
裁判では冒頭、中村本部執行委員が意見陳述を行い、「不当解雇した犯人がJR東日本だったと明らかになったのだから、解雇を撤回し、原職復帰させるべきだ」とJRの責任を明らかにした。そして、「JRに責任なし」とした最高裁判決の前提を覆す事実が明らかになったことを突きつけ、「事実調べを行わずに審査などできない」「事実調べを行わずに打ち切るとは、不当労働行為を正すべき労働委員会が、自ら労働委員会制度を解体する重大事態だ」と訴えた。
これを受けて弁護団からは、名簿不記載基準そのものが不当労働行為だったという真実を暴いたこと、その基準をJR設立委員会自身が決定していたことを突きつけ、JR自身に不当解雇の法的責任があることを一点の曇りもなく明らかにした。そして、国策との真正面からの対峙をおそれ、真実を葬り去ろうとした千葉県労委を断罪した。
労働委の権力への屈服ゆるすな
裁判に先立ち行った千葉県労委への抗議行動で、小玉さんは「怒りに堪えない。真実は明らかになった。典型的な不当労働行為だ」「国労本部が折れずに闘えば勝てた。本当に悔しい」「労働委員会はJRを擁護している。とんでもない話だ。絶対に勝利したい」と千葉県労委を激しい怒りで弾劾し、熱い決意を語った。
裁判終了後、動労総連合決起集会が開催され、田中委員長から、分割・民営化の国家的不当労働行為の真実を突き止めた勝利を確認したうえで、「決定的な勝利の地平が、今日の裁判闘争に凝縮されている」と本裁判闘争の意義を明らかにした。また、「揺るがない事実を明らかにしたのに、千葉県労委は事実調べもしない。真実を暴くかどうかの闘い。未来にむけた問題だ」と訴えた。
弁護団からは、「傍聴への結集が、簡単に打ち切れない関係を築いている」「労働者の権利を守るための機関が権力に屈服している」と労働委員会の屈服を弾劾し、闘う決意を表明した。
その後、動労総連合、支援の仲間から発言が続き、「人生をかけた闘いが素晴らしい地平を切り開いている。闘いは今からだ」「労働委員会が不当労働行為を扱わないなどということが許せるか」と、多くの仲間から1047名解雇撤回の新たな闘いへの熱い決意が語られた。
大結集で闘争勝利まで闘いぬこう
この裁判闘争は、最高裁判決を覆す事実をもってJRに解雇撤回・団交開催を行わせ、国鉄分割・民営化攻撃に決着をつける新たな闘いだ。同時に、労働委員会解体という労働者の団結権を奪う攻撃と対決し、労働者全体の権利と未来を守る闘いだ。
裁判では、千葉県労委は事態の重大さを無視し、形式的に打ち切るよう主張している。裁判闘争の大結集をかちとり、早期打ち切りを許さず闘いぬこう。2・10国鉄集会の成功をかちとり、国鉄1047名解雇撤回まで闘いぬこう。
国鉄分割・民営化による不当解雇から32年 2・10国鉄集会
2月10日(日)午後4時~(開場3時30分)
市川市文化会館2階 小ホール
第2回 千葉県労委行政訴訟
4月12日(金)10時30分~ 千葉地裁601号法廷