国鉄分割・民営化で不当解雇から38年 2・9国鉄集会

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解雇撤回を!署名を拡大し
高裁で逆転勝利を!

国鉄分割・民営化による解雇から38年、2月9日、国鉄闘争全国運動は江戸川総合文化センターで国鉄集会を開催し、470名が結集した。司会を動労千葉の渡辺書記長、東京南部の仲間が担った。
開会のあいさつを、全国運動呼びかけ人の金元重さんが行い、ユンソンニョル大統領による非常戒厳を粉砕し、政権の最後的な打倒に向かう韓国労働者民衆と民主労総の闘いを報告し、日本の労働運動に必ず大きな影響を及ぼす述べた。
連帯あいさつで、三里塚空港反対同盟の伊藤信晴さんが、耕作権裁判の3・24判決日闘争と3・30三里塚現地闘争の結集を訴えた。在日ビルマ人のテンテンウさんは、民主化勢力の命がけの闘いで国軍を追い詰めていることを報告し、日本政府の国軍支援を許さない闘いを呼びかけた。
続いて韓国から鉄道労組ソウル地本のカンジョンナム本部長と民主労総ソウル地域本部のキムジノク本部長のビデオメッセージが上映され、社会の根本的変革に向けた熱い連帯表明がされた。
基調報告を関委員長が行い、冒頭、前日の学生6人の不当逮捕を弾劾し、久留里線の廃線阻止を最大の焦点に、JR3月ダイ改にストを構えて闘う方針を打ち出した。関西地区生コン支部の武谷副委員長のメッセージと港合同の中村吉政委員長のメッセージが読み上げられた。
1047名解雇当該として中村副委員長がアピールした。動労連帯高崎の木村書記長のカンパアピールにつづいて、佐藤副委員長が3月末の千葉機関区廃止攻撃、鴨川検査派出廃止に対する反撃として、動労千葉は3月ダイ改にはストを構えて闘うと表明した。動労総連合水戸の照沼委員長、動労東京環境アクセス支部の宮本支部長、久留里線と地域を守る会の三浦代表が登壇し闘いの報告と決意を語った。
決意表明を、JAM日機労組の山口委員長、船橋二和病院労組の飯田委員長、8・6広島暴処法弾圧の被告当該、全学連の矢嶋委員長が行った。
集会のまとめを支援する会の山本事務局長が行い、解雇撤回を「時効」で切り捨てた東京地裁判決に怒りを突き付け、署名を拡大して高裁で逆転勝利をもぎり取ろうと呼びかけた。最後に、渡辺書記長の団結頑張ろうで集会を締めくくった。

真実はひとつ! 団結して闘えば必ず勝利できる!
副委員長 中村仁

1047名不当解雇撤回闘争は第3ラウンドのギリギリの局面に入っています。政府は「国鉄改革法がある限り不当労働行為はない」と主張し、JRは「国鉄が作成した候補者名簿の全員を採用した。不当労働行為があるとすれば国鉄だ」などと主張してきました。
しかし、動労千葉鉄建公団裁判の伊藤証言で、国鉄が作成した採用候補者名簿には当初、動労千葉12人を含む117人が記載されていたこと、その後に不採用基準が作られ私たちの名前が削除されたこと、東京地裁・白石裁判長はこれを不当労働行為と認定し、この不採用基準がなければ私たちはJRに採用されていたと判決に書いたのです。さらにJR設立委員会が不採用基準の作成を指示し、JR側の要求によって私たちの名前を削除した事実も明らかになりました。JRの1987年当時からの主張がぜんぶ嘘だったのです。こんな不正義がまかり通ってよいはずがありません。
1980年当時40万いた労働者を新会社20万人に、2人に1人が解雇される―これにどう立ち向かうのかが国鉄労働者一人ひとりに突きつけられたのです。自分だけはと組合を脱退した者も、絶望し退職した労働者もいました。しかし、私たち動労千葉は組合員が団結すれば必ず展望をつかむことができるとストライキを闘いました。労働者がひとつになって団結して立ち向かい闘えば勝利できること、負けないことを確信と展望としてつかむことができました。資本や権力が一番恐れているのは労働者の団結する力なのです。
私たちは、2010年の政治和解を突破して闘いを継続してきました。振り返れば、本当に茨の道でした。しかし他方で労働者の団結や連帯を実感し、労働者こそが社会の主人公なのだと胸を張って言える38年です。
第2ラウンドで、JRの嘘の主張を土台から崩壊させました。しかし闘争は裁判だけでは決定打を欠きます。2015年の最高裁決定は、署名10万筆運動の力があってはじめてかちとった判決です。署名運動はすべての闘う仲間を団結させる原動力になります。裁判も東京高裁に舞台が移り、新たな署名運動を開始しました。高裁第一回裁判日には、1000名の結集で裁判所を包囲し圧倒しましょう。真実はひとつです。労働運動の力で真実を認めさせ、名簿から削除された仲間を解雇撤回させJR職場に復帰させる。戦争国家づくり・戦争を絶対に許さない。「生きさせろ」の声を上げましょう。

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