営業職場に動労千葉の運動を! 営業分科会第8回定期委員会―永井新会長体制を満場一致確立
原職奪還の闘いをさらに強化し営業分科会の闘いを押し広げる
営業分科会第8回定期委員会が、5月13日DC会館において開催された。04春闘50日間闘争により、分割・民営化18年目にして、ついに「JR体制」の壁をこじ開けたことによって、最大の懸案事項であつた強制配転者の原職復帰は、本年の3月までに12名の組合員が営業職から幕張車両センターに復帰を勝ちとった。しかしながら残る2名の組合員の検修部門への復帰が今日までストップしていることは、この小さな一歩とは言え、大きな闘いの成果に対する反動であり、絶対に許せるものではありません。 現在、営業分科会の構成は、幕張車両センターへの復帰によって、25名体制となつた。営業職場でのさまざまな問題点、要求等々を集約し、団体交渉を通して、問題の解決に向けた取り組みを今後も強化していくこと。強制配転者の原職復帰闘争の継続、第2ラウンドに入ったこの原職奪還の闘いの主眼目である運転士への復帰の道筋をなんとしても確立することを、2大方針として邁進していく。
現場の声を結集して闘いを築く
冒頭あいさつにたった、永井会長代行は、「4月25日に発生した尼崎事故の要因は分割・民営化に他ならない。現場から安全に対して注意喚起を行なっていかないと、今や乗客の生命も守れない。規制緩和と営利優先によって、あれほど業務が追い込まれていってしまう。職場において、ダメはダメ、いいものはいいと、初歩からやっていかないと、当局にいいようにやられてしまう。現場の声を結集して闘いを築いていきたい。職場の要求をまとめあげ団交などを強化して反映していきたい」と力強く決意を込めてあいさつを行なつた。 来賓として、本部・田中委員長より、①尼崎事故の要因について明らかにされ、何よりも闘いなくして安全なしの原則を強化し、職場の団結の問題であり、動労千葉の運転保安闘争を広げていくこと、②強制配転者の原職復帰について、報復措置ともいえる状況の打開へ向け全力をあげていくこと、③営業での大合理化、外注化攻撃と対決し、営業職での慢性的な要員不足-大量退職時代に抗して闘い抜くこと、等々が出された。 定期委員会はその後、一般経過報告~会計報告~会計監査報告~運動方針(案)~予算(案)の提起を受け、一括して質疑応答に入った。
貿疑で出された主な質問など!
◎出札窓口が縮小された駅では時間帯によって窓口が行列状態となり、捌ききれないようになっている。中には待ちきれなくて行ってしまう状況にもあるし、苦情のもとにもなっているのが現実だ。茂原駅のように一窓に減らされた駅では、実際対応できない状況になつている。 ◎管理駅体制の拡大で、年休等休みも取れない状況がある。あらかじめ2月先までの勤務を決めてしまって、仮申込は入るが、当月分になると年休がとたんに入らないなどと言っている。 ◎分割・民営化による営利優先は、駅どうしの収入実績の競争などという原理まで行なわれるようになっている。以前はそうした一覧表まで掲示されていた。いまは要員不足でそこまで手が回らないようだが体質は何ら変わっていない。実際、支社どうしでの競争もあると聞いている。 ◎営業職場では、新商品とかシステムが変わるときなどに、講習もないと言うのが現実だ。勉強会を行なっているところもあるようだが、本来的には学園のような所での教育 が必要なものだ。
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等々の意見などを討議し、営業職場での問題点を集約していくことを確認した。 営業分科会の組織維持、拡大強化に向けて、新役員選出では永井会長体制において、さらに闘いを推し進めて行くことを確認し、新執行体制を確立した。強制配転者の原職復帰、運転士資格保有者の士職登用の実現、分割・民営化の総決算攻撃との対決、営利優先政策の矢面に起つ営業職場から国鉄労働運動の復権を勝ちとること、大合理化と外注化との対決抜きにして、JRで働く労働者の未来はない。「闘いなくして安全なし」の原則を貫いていくことを全体のものとした。
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