廃線受け入れは、全国の廃線対象線区に重大な影響を及ぼすことになる!
JR千葉支社は、昨年11月27日、久留里線・久留里~上総亀山間について、「バスを中心として新たな交通体系へのモードチェンジを図る」として同区間を廃線にするとの提案を発表した。
この廃線提案に対して当該自治体の君津市長は、12月20日、市議会本会議(最終日)において「JRが示した内容に基づき協議する」、つまりJRの久留里線廃線提案を受け入れることを表明したのだ。さらに、年末12月24日の定例記者会見でも廃線提案受け入れを明らかにした。
君津市長の久留里線廃線提案受け入れは、久留里線沿線の住民、通勤・通学、通院買い物等で久留里線を利用する労働者や高校生、高齢者、さらに観光で訪れる利用者の切実な願いを裏切るものであり、絶対に許されない。しかも、JR東日本は営業線区の約4割にあたる線区を廃線にしようと狙っており、こうした中で君津市が久留里線の廃線提案の受け入れを表明するということは全国の廃線対象となっている線区にとって重大な影響を及ぼすことになる。君津市の対応を断固として弾劾し、撤回させなければならない。
久留里線廃線提案は、市議会で全く議論されていない!
久留里線・久留里~上総亀山間の廃線問題をめぐっては、23年5月の第1回検討会議以降、君津市議会において何人もの議員が「久留里線の存続」を求め、「君津市の態度表明」を迫る意見・質問が何度も行ってきた。昨年12月の市議会でも君津市長に対して久留里線に関する質問が出されたが、市長からの答弁は一度も行われず、市幹部が「JR千葉支社・土沢支社長の会見内容を精査する」との回答に終始するばかりだった。つまり、君津市議会においては、久留里線・久留里~上総亀山間の廃線提案をめぐっては何らの説明や議論もなされていないということだ。それにもかかわらず議会最終日になって市長が突如として「廃線提案受け入れ」を表明したのだ。こんなことは絶対に許されてはならないことだ。
君津市長の廃線提案受け入れは、「久留里線を存続させたい」という沿線住民や利用者の切実な要求を無視するものであり、絶対に許すことはできない。廃線提案受け入れを撤回させるために抗議の声をあげよう!
久留里線と地域を守る会は、12月27日、「久留里線 久留里・上総亀山間の廃線方針に抗議する」申し入れ書を君津市長あてに提出し、JRの廃線提案を受け入れないことを強く求めた。
また、12月20日には内房線と地域を守る会、外房線と地域を守る会が、「JR久留里線(久留里~上総亀山間)廃線提案を受け入れないことを求める要望書」を連名で提出するとともに、この間の国土交通省への要請行動の中で鉄道局長が「鉄道の廃線は、沿線自治体が承認しなければ廃線できない」と回答したことを明らかにして、君津市として沿線住民の意思に基づきJRの廃線提案を受け入れないことを求めた。
JRの久留里線廃線提案弾劾!
君津市長は受け入れ表明を撤回しろ!