不当な集会規制をはね返し反戦・反核の声高らかに
被爆から80年の節目をむかえた8・6ヒロシマ行動に、動労千葉から中村仁副委員長をはじめ3名が参加しました。被爆者の声、現地での闘いに触れ、労働者、労働組合として、新たな戦争=核戦争を許さぬ決意を新たにしました。
再度の核戦争危機
新たな核戦争の危機が、中東、欧州、中国・東アジアをはじめ全世界で極めてリアルな脅威となる中、あらためてヒロシマ・ナガサキの原点がかつてないほど重要になっています。
広島市の松井市長は昨年に続いて、戦後、営々と取り組まれてきた原爆ドーム前での反戦反核集会を禁圧する入場規制を行ってきました。多くの被爆者や広島市民、地元弁護士会の抗議を無視し、ヒロシマの心を踏みにじる暴挙です。
戦争屋どもが式典に
他方で、イラン核施設を平然と爆撃し、核の恫喝をくり返すアメリカ、イスラエルなどが招待され、「核共有」すら主張する石破首相らが列席する「平和祈念式典」など絶対に認められません。
集会禁止の動き
核兵器使用まで検討された1950年朝鮮戦争時には、占領軍GHQが「8月5日以降の一切の集会禁止」を通達しました。これに対して被爆者たちは命がけでビラをまき、集会を開き、核による惨禍を訴え「ヒロシマ・ナガサキをくり返すな!」と叫びました。いま改めて、こうした闘いが問われています。
前夜5日に全国から集まった労働者・学生・市民は、夜9時から原爆ドーム前で集会を開催。青年労働者・学生を先頭に、徹夜の座り込みで原爆ドーム前を守りぬきました。
集会規制を打ち破り
ドーム前で朝集会
6日朝5時からの「入場規制」を実力ではね返し(写真左)、原爆ドーム前での集会を貫徹しました。
8時15分の原爆投下時刻に全員で黙とうを行い、石破の式典出席を弾劾するデモ行進に出発しました。
被爆者を先頭に核戦争を許さぬ決意
朝の行動を終えた参加者は、昼から県立総合体育館小アリーナで開かれた「核戦争阻止!8・6ヒロシマ大行動」に参加。650名が集まり、被爆者、被爆二世、被爆三世をはじめ、次々と新たな核戦争を許さない、強い決意が表明されました。動労千葉からも中村副委員長が発言しました。
広島の市街地を一周し、再び原爆ドーム前にいたるデモ行進は、沿道からの反応もすばらしく、中学生や高校生、海外から広島を訪問していた方々からも、手を振っての声援があがり、デモ隊と広島の街が一体となるようなデモになりました。
「戦争絶対反対!」「核戦争を絶対に許さない!」の声を、さらにさらに強めていかなければなりません。労働組合こそ、その先頭に立とう!
中村副委員長の集会発言(抜粋)
私たちは広島の地に立ち、あらためて思いを深くしています。核兵器は、存在すること自体が人類への脅威です。核の脅威と不可分となっている戦争に対して、労働者、労働組合として「核と戦争に絶対反対」の声を上げ続けなければなりません。世界では、パレスチナやウクライナをはじめ、何の罪もない労働者や子どもの命、未来が奪われています。私たちは傍観者であってはなりません。労働者こそ社会の主人公であり、労働者の団結した闘いこそが戦争を止め、核兵器を廃絶する力になると確信しています。
9月19日の1047名解雇撤回控訴審の第一回裁判(東京高裁)、そして11月2日の全国労働者総決起集会(芝公園)を、新たな時代を切り開く出発点にしたい。ともに声を上げ、ともに闘いましょう。