真実は暴かれた!1047名解雇撤回まで闘いぬこう
9月29日、千葉県労委審理拒否事件の控訴審第1回が東京高裁で行われた。動労千葉争議団、1047協議会の仲間を先頭にして、組合員、支援の仲間とともに裁判闘争を闘った。
だが、裁判長は第1回裁判で即座に結審を強行した。真実から逃げる東京高裁を徹底弾劾する! 解雇撤回・JR復帰まで闘い抜いこう!
弁護団・中村書記次長が意見陳述
裁判では冒頭に、弁護団の葉山弁護士と動労千葉・中村書記次長が意見陳述を行った。
葉山弁護士は、審理を拒否した千葉県労委の村上公益委員の忌避を裁判で争っている間に命令を出したことについて、「公正な手続きを行わず、違法きわまる審理を強行することは重大な権利侵害」であることを明らかにした。
中村書記次長は、不採用基準そのものが不当労働行為と確定させた上に、この国家的不当労働行為がJR設立委員会の正式な決定のもとに行われていることを明らかにした。「JRに責任なし」とした最高裁判決の前提をも覆す真実が暴かれたのであり、事実調べもなく命令を出すことなど本来できるはずがない。その上で、「JRは解雇を撤回し、原職復帰させるのが当たり前だ」「労働委員会が自らの使命を放棄している。労働者の団結権を守る上で重大な問題であり、決して認められない」とこの裁判闘争の意義と重要性を裁判所に突きつけた。
だが、裁判長は提出書類を確認すると、すぐに結審を強行し、判決日を11月12日に指定してきた。法廷では弾劾する怒りの声が上がった。
決意も新たに解雇撤回・JR復帰へ
総括集会で弁護団は国家的不当労働行為を隠ぺいする裁判所を弾劾し、「裁判所は解雇撤回・団交開催の行政訴訟でやれと言っている。審理拒否の問題を含めて徹底的にやる」と訴えた。
1047名解雇当該からの発言の後、動労千葉を支援する会の仲間から、東京地裁に対する新たな解雇撤回・JR復帰署名の取り組みを強化する決意が語られた。
最後に、関委員長が暴いた真実を社会的に明らかにして解雇撤回・JR復帰へ闘う決意と、開始された国鉄分割・民営化型の大合理化攻撃と対決し、11・1労働者集会の大結集をかちとる闘い訴えた。真実を隠ぺいする裁判所、労働委員会を許さず、断固として1047名解雇撤回まで闘い抜こう。
〈1047名解雇当該の訴え〉
◆中村書記次長
私たちがここまで闘えてこれたのは、支援の皆さんの支えがあるからです。そして、組合員はJR内で差別を受けても闘ってきました。そういう力が闘いを続けさせてくれました。支えてくれる力があって闘ってこれた。だから、解雇撤回を絶対にかちとりたい。
◆高石特別執行委員
裁判長を見て思ったのは、逃げたがっている。向こうが困っているのだから、こちらが攻勢に立って、これからも闘っていきたい。
◆小玉・動労総連合1047協議会代表
逃げ回っているというのにリアリティを感じる。1回1回の裁判を全力で闘っていきたい。国鉄総裁が「本州は全員採用」と記者会見をしたのに解雇になった。その隠された過程を明らかにしてきた。何としても勝ち抜きたい。
◆千葉県労委審理拒否事件 控訴審 判決
11月12日13時30分~ 東京高裁101号法廷
◆1047名解雇撤回・団交開催 行政訴訟
11月11日10時~ 東京地裁527号法廷