1047名解雇撤回まで闘いぬこう
10月29日、千葉地裁・内野裁判長は動労総連合1047名解雇撤回・千葉県労委審理拒否事件について「すべて却下する」「裁判で争うべきものではない」と切り捨てる反動判決を行った。これは千葉県労働委員会が審理を拒否し、「労働者の団結権擁護」という労働委員会の使命を放棄した事実から逃げ、判断さえ行わないということだ。われわれは怒りをもってこの反動判決を弾劾する!
千労委の審理拒否を擁護するな
判決は、「中労委で争える」「裁判で忌避について争うと審理に時間がかかり、不当労働行為からの迅速な救済に反する」という。だから、「裁判ではなく中労委で争え」と中身に入らずに〝門前払い〟にしたのだ。
だが、県労委が審理を拒否したことを〝中労委で争え〟というなら、われわれが県労委で審理を受ける権利はどこへ行くのか?
「迅速な救済に反する」というが、不当労働行為の申立をしたわれわれの側が「きちんと事実調べを行え」と訴えているのだ。それを「迅速」を理由に「裁判で争うな」というなら、「審理拒否を認めて救済されるな」といっているに等しい。会社側が嫌がらせで遅らせようとしているのとはわけが違う。
結局、千葉地裁は千葉県労委と同じように真実から逃げたのだ。県労委は、労働委員会としての使命を放棄し、国家的不当労働行為の真実を隠蔽しようとした。これを問題にすれば、その真実を千葉地裁が明るみに出すことになる。しかも、県労委は「最高裁に反する命令は書けない」という前代未聞の主張で審理を拒否したのだ。単なる審理拒否ではない。そして、村上公益委員が労働委員会規則に反してまで審理を打ち切ったのだ。
千葉地裁は審理拒否の中身に入ってしまえば、このことを問題にせざるを得ない。だから、〝門前払い〟という形で逃げをうったのだ。絶対に許すことはできない!
怒りも新たに闘いにたとう
裁判後の報告集会では、裁判闘争に参加した動労千葉争議団、各支部組合員、支援の仲間から怒りの発言が続いた。
まず、弁護団が判決の解説を怒りを込めて行い、「裁判所がいかに中身に入りたくないかが表れている。責任を取らず逃げている。暴き出した事実を明るみに出すことの意義は大きい」と闘いの意義を明らかにした。そして、「長い道のりの一歩が始まった。団結を固め、がんばっていきたい」と訴えた。
動労千葉争議団からは高石特別執行委員が発言し、「敵が嫌がっているということは、こちらが突いていけるということだ。諦めずに解雇撤回まで闘いぬく」と最後まで闘いぬく決意を語った。
関委員長は、千葉地裁が「最高裁に逆らう命令は出せない」と審理を拒否した県労委と同じように中身に入らず逃げ出したことを弾劾した。そして、「この裁判は控訴して闘いたい。われわれは国家的不当労働行為の真実を暴き出した。これを社会に明らかにし、1047名解雇撤回をかちとろう」と新たな闘いへの決起を訴え、11・3労働者集会への大結集を呼びかけた。
この裁判は、1047名解雇撤回をかけた闘いであると同時に、労働委員会制度解体・団結権否定の攻撃との闘いだ。われわれは、最後まで徹底的に闘いぬく。千葉県労委は事実調べを行え! 審理拒否を撤回しろ! 国鉄1047名解雇撤回まで全力で闘おう。