千葉機関区の将来展望を明らかにせよ!  定期大会に向けた貨物の課題

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運転保安確立へ!

2024年7月24日に山陽線山口駅構内で貨物列車脱線事故が発生し、それを受けて、9月6日に広島車両所の輪軸組立作業の確認を行っていたところ、社員からの申告により、圧入力が基準値を超過していた際、記録表の値を基準値内に差し替えて、検査を終了していたことが発覚しました。それは、輪西(北海道)、川崎車両所でも発覚しました。
9月10日に対象車両の運用が停止され、翌11日には対象車両がさらに拡大し、計631両となりました。国土交通省から、全車両の輪軸についての緊急点検の指示があり、全貨物列車の運転見合わせが行われ、現場は輸送混乱の回復に向けて大変な思いをしました。
現場への調査では「こなすべき作業が多かったことや、やり直しによる部品廃棄を避けたかった」「基準値の上限を少し超えても問題ないと認識していた」と報告されています。労働強化とコスト削減が優先され、安全の根幹が崩壊しています。
ハンドルを握る者の立場としても、運転保安の確立へ、今後、緊急点検の内容や原因と対策についてはっきりさせなければなりません。鉄道の安全と労働者の権利を守らねばなりません。

千葉は貨物輸送の重要拠点

なによりも、千葉機関区の将来展望を明らかにすることです。いうもでもなく、京葉工業地帯・石油コンビナートが存在する千葉地区は、鉄道貨物輸送の重要拠点です。しかし、動労千葉潰しの反動的な労務政策を優先するあまり、30年以上も新規採用の運転士を配置してきませんでした。
会社は、ここ数年「仕業の業務移管」という、その場しのぎを続けてきましたが、今年・来年と国鉄53年・54年採用が大量退職を迎える中で破綻をきたし、組合差別をすることが出来なくなりました。昨年から、本線乗務員・指導員の65歳以降継続雇用が始まりました。
しかし、外勤・内勤の継続雇用は未定であり、56年・57年採用の仲間たちがいます。千葉地区の貨物輸送、その根本となる機関区をどうするのか、はっきりさせなければなりません。

 団結を守りぬこう!

本線乗務は、不規則な勤務をはじめ、一人で500メートルをこえる貨物列車を操縦する過酷な仕事です。それに旅客会社の線路を借りて走っているため、些細なミスも容赦ありません。次期ダイ改に向けて、要員確保が困難になるのは会社の責任です。乗務を続けたい人、やめたい人の分断を許さず、仲間同士の団結を守らねばなりません。
動労千葉は、戦後最大の労働運動潰しであった国鉄の分割・民営化と正々堂々と闘い抜きました。3人に1人の首切りという中で、仲間を裏切らなかったことは人生のなによりの宝です。
今、戦争の足音がどんどん大きくなり、社会では非正規職化が進んでいます。「子や孫を戦場に送らない」「子や孫の世代を非正規職ばかりの社会にしてはならない」、医療や年金、自分たちの老後の問題もあります。
たたかいは、いまから、これから。一旦は地に落ちた日本の労働運動を立て直し、労働者の団結した力で、戦争を止め、社会を変えよう!定期大会の成功をかちとろう!

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