千葉支社は労働条件を改善しろ-申22号交渉報告【その3】

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千葉支社は労働条件を改善しろ 申22号交渉報告 Vol.3

錦糸町宿泊施設の騒音がひどい
 [千葉運転区関係]では、錦糸町の乗務員宿泊施設が新設されたが、旧宿泊所よりも位置が高くなり、レール面との距離が近付いた関係で、「新設」にもかかわらず非常に騒音が大きいという問題が発生している。実際に宿泊した運転士からは、「以前よりも列車の騒音が響く」との声が上がっている。こうした状況に対して千葉支社は「防音サッシを使用し、防音対策はできている」との回答を行ってきた。しかし、旧宿泊所との騒音の比較や現在の騒音の測定等は行っていないことが明らかになった。
 また、早く起床する運転士の対策として部屋の位置を変更するように要求し、千葉支社も 「千葉運転区と相談する」との回答を行ってきた。

食事・睡眠時間の拡大を行え
 行路の問題では、食事時間の設定の関係について、早朝などでの食事時間の設定については、食堂なども開いていない時間ではどうしようもないことから、時間帯の設定も含めて設定するように行路別に要求している。千葉支社は「稠密線区については、列車本数もあり比較的時間の設定はできる。しかし、外周関係は、列車本数に影響される」との回答を行ってきた。
 しかし、こうした食事時間の設定や拘束時間、睡眠時間も含めて行路作成の問題では、現在の基準を緩和し、行路数と運転士数の増により対応する以外にないことを要求してきた。
 睡眠時間については千葉支社は、「地上勤は300分としており、乗務員もこれを基本にしている」としながらも、実際には4時間程度しかとれない行路があり、これについては「一部時間が足りないことは認識している」をとの回答を行わざるを得ない状況になっていることを明らかにしてきた。
 さらに、踏切の関係では、東金線の南島、田谷踏切の第一種化を要求している。とくに南島踏切では、近隣に住宅が増えてきた関係で交通量等が増え、しかも直前横断が頻繁に発生しているために運転する側とすれば非常に危険を感じている箇所だ。
 これについて千葉支社は「危険踏切については、廃止したいとの考え方は組合と同じ」としながら、過去に事故のあった踏切については当該の自治体と協議しているとの回答を行ってきた。しかし、具体的にどのようなことを行うのかについては明らかにせず、ドライバーへの啓蒙活動を行うことなどを明らかにしてきた。また、設備関係社員が列車巡回中に線路内への立木等の障害を発見した場合、運転士の側以外にも報告義務があるのかどうかについては、別途確認することとなった。

2002年度には新型を入れたい −千葉支社回答−
 [木更津支区関係]では、何よりもまず、老朽化した気動車の今後の投入計画について早急にそして具体的に明らかにするように求めてきた。
 現在でも、猛暑の中で冷房が頻繁に故障したり、オーバーヒートを起こしている状況であり、これ以上は車両が耐えられない実情を明らかにし、千葉支社の見解を求めた。千葉支社は、水郡線や八高線ではキハ110系が使用されていること、八高線の電化による気動車の配置は東北の車両と置き換えになること、こうしたことを考えると木更津については「遠くない時期には車両の変更をせざるを得ない。千葉としては2002年度には車両欲しい、との要求を本社に出している」との見解を明らかにしてきた。
 また入れ換える場合には一部の車両ではなく全部を置き換えることになるとの考え方も明らかにしてきた。しかし未だ具体的に提案できる状況ではないことから、今後も本社に強く要請することを確認した。

危険踏切で昨年自動車事故が発生
 一方、昨年6月の労働条件改善に向けた交渉の直後に、高千穂踏切で軽自動車との衝突事故が発生していることから、上栗原、高千穂、第4大通の各危険踏切の第一種化の問題はこれまで以上に切実になっている。現在の各踏切の状況は、上栗原及び高千穂にについては大型自動車は通行できないが普通車は通行できる状況であり、第4大通については二輪車と軽自動車のみが通行可能となっている。
 これまでの踏切対策について千葉支社は、コンクリートの注意柵のペイント、脱輪防止柵の設置、視認性向上などを行ってきたことを明らかにしてきた。

自動車から降りて確認しろ? −千葉支社回答−
 こうした議論を進める中で、昨年6月の高千穂踏切の事故の状況について、事故を起こした自動車の運転士が「草で列車が見えなかった」と直後に語っていることが明らかになった。しかも、それを裏付けるように事故翌日には踏切付近の草刈りが行われている。
 こうしたことから、踏切自体が危険である上に雑草により列車が見えないほど放置していたJRの責任は重大だとの追及に対して会社側は「車から列車が見えなければその運転士が降りて見ればよいのではないか」などという暴言を吐くなど、千葉支社の安全無視、責任放棄の姿勢が明らかになった。
 動労千葉はこうした千葉支社の姿勢に厳重に抗議し、今後の踏切対策の充実化を求めた。

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