セカンドキャリア
出向者が居て現場が回っている
そもそも車両センターでの運転車両は今も、エルダー社員に加え、JRからの若年出向者が居て仕事が回っているのが現実だ。
10月1日現在、CTS幕張事業所の運転車両の現場(管理・事務は除く)は、エルダー出向25名JRからの若年出向7名(合計32名)、CTSプロパーが40名だ。
「仕事がない」というのは運転車両から組合員を排除するための嘘でしかない。
許しがたいことにJR東日本とCTSは、70歳までの雇用が努力義務になっているにもかかわらず、今年度の退職者まで65歳以降の継続雇用をすべて拒否し続けてきた(裁判で係争中)。
そこでも、JR側は「CTSが募集していない」といい、CTS側は「JR在籍者(エルダー)の雇用延長はJRが考えること」と卑劣な使い分けをして雇用延長を拒否してきた。制度が変わって新たな雇用延長制度ができてなお、こんな汚いやり方を続けようというのか。他方で、上級管理
職(管理監督者)だけは密室で都合のいいように雇用延長し、ポストを確保して甘い汁を吸い続けている。
こんなことが、どうして許せるか。
「高齢者の雇用の場」を口実に検修の外注化・強制出向
そもそもJR東日本は、2012年10月以降、仕業・構内、上回り検修の全面外注化に踏み切った。しかし、CTSには、独立して受託業務をこなす経験も技術も、要員も管理体制もなく、偽装請負まがいで、仕事も要員もふくめた職場丸ごとの外注化が強行され、多くの組合員がCTSへの出向を強いられた。
その時の口実は「高齢者の雇用の場の確保」「技術継承」ではなかったのか!
現に今も、強制出向させられたエルダー組合員が業務を支えているにもかかわらず、65歳を過ぎたら「仕事がない」などという話が通用するのか! 「高齢者の雇用の場の確保」は、外注化を強行するための方便だったのか。
就労が可能な仕事を確保するのは会社の責任だ!
新設されるセカンドキャリア制度において、就労可能な仕事の場を確保することはJR東日本の責任だ。
面接では、清掃やメディアの仕事が提示されているが、いずれも相当な体力が必要な仕事であり、65歳から新たに就労するのはとんでもなく大変なことだ。
雇用延長制度を新設しておきながら、「いやなら辞めろ」と言わんばかりのやり方は、本当に許すことはできない。
〈一方では「労働力不足」を口実に大合理化〉
いま、全社会的に「生産年齢人口の減少」「労働力不足」が叫ばれ、各地の鉄道会社やバス会社でも実際に減便に追い込まれる会社が続出している。JR東日本も、メンテナンス業務での外国人材の「特定技能」の養成を始めている。
また、JR東日本は、ワンマン運転やドライバレス運転の導入の際には、毎度のように「将来の労働力不足」を口実にあげている。
にもかかわらず、セカンドキャリア制度については「仕事がない」「募集がない」というのは、組合嫌悪、組合員の運転職場からの排除のみを目的とした不当労働行為そのものである。
JR東日本千葉支社は本人希望にもとづく仕事につかせろ! C T S はエルダーの雇用延長を行い、仕事に必要な要員を確保しろ。

