千葉・蘇我・佐倉・習志野運輸区の全乗務員に(営業)統括センターと兼務発令

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統括センター化・ジョブローテーション中止しろ!

会社は7月1日から茂原統括センター新設、成田営業統括センターと銚子運輸区を融合して成田統括センター化、千葉、新浦安、木更津、成田の各エリアの駅を(営業)統括センターへ組み入れ、全駅を(営業)統括センター化するとしている。

それと同時に、統括センター化されない千葉・蘇我・佐倉・習志野運輸区の全乗務員(本体エルダー社員除く)を対象に営業統括センターとの兼務発令が強行されようとしている。職場では訓練において説明が開始されている。

(22年3月12日)
木更津運輸区 → 木更津統括センター化

(23年7月1日)
千葉運輸区  → 千葉営業統括センターと兼務
習志野運輸区 → 津田沼営業統括センターと兼務
鴨川運輸区  → 鴨川統括センター化
蘇我運輸区  → 千葉営業統括センターと兼務
佐倉運輸区  → 成田統括センターと兼務
銚子運輸区  → 成田統括センター化

鴨川・成田の統括センター化と営業統括センター(駅)との兼務発令によって、千葉支社管内のすべての乗務員が駅業務とのさらなる融合化攻撃にさらされようとしている。

乗務員の〝片手間扱い〟許すな

すでに統括センター化された木更津では、乗務員の一部が交番中に駅業務につく運用が行われている。千葉運輸区では、運転士を交番中に車掌行路に乗務させる込み運用が開始されている。乗務員の労働条件や権利、安全を守るための規制をなし崩し的に解体しようという攻撃だ。会社が統括センター化・駅との兼務化によって、この攻撃をさらに進めようとしていることは間違いない。

4月27日の日経新聞ではJR東日本が「22年1月に業務時間の2割は普段とは異なる仕事に充てる『20%ルール』を導入した」と書かれている。乗務員に対しても、今年3月ダイ改から行路内への「その他時間」設定で駅業務や企画業務、清掃を行わせる攻撃が開始されている。

乗務員は列車の運行と安全を守る仕事であり、鉄道にとって最も中心をなす職種だ。その乗務員の仕事を「片手間」のように扱うなど断じて許すことは出来ない!

仲間を休職・退職に追い込むな!

とりわけ「同一担務は最大10年」のジョブローテーション攻撃のエスカレートを阻止しよう。

ジョブローテーションは、「社員自ら主体的にキャリアを描く」という名目で開始されたが、結局実態は「最大10年で次々に強制配転」というものでしかなかった。これまで乗務員区間での異動が中心だったが、統括センター化・兼務発令は駅への異動(担務変更)を含めてさまざまな勤務地・職種への配転攻撃への激化につながるものだ。

すでに他職への発令を受けて休職や「自主退職」に追い込まれる仲間が急増している。次々に強制配転するために、常に異動に伴う訓練が必要になり、事実上の要員減にされている。

こんな職場のあり方をさらに進めるなど、到底認めることはできない。そして、これは技術継承と安全の崩壊に直結する重大な問題だ。JRで働くすべての労働者の権利がかかった問題だ。統括センター化・兼務発令も、ジョブローテーションも「制度廃止」以外にない。

ともに団結し声をあげよう

会社の攻撃を打ち破る何よりの力は団結すること、闘う労働組合の力を職場に取り戻すことだ。

現状への怒りや不安が「こんな制度はいらない!」「廃止を!」という現場からの声と行動になることを、会社は何よりおそれている。どんなに技術が発展しても、現場労働者抜きで鉄道を運行し、安全を守ることはできないからだ。

かつてのライフサイクル制度を巡っても、東労組の青年運転士たちの激しい怒りの声を前に、会社はいったん実施を延期せざるを得なかった。会社の施策を打ち破る力はこの現場の力にある。

改めてすべての仲間に訴える。動労千葉に結集し、ともに職場から業務融合化・統括センター化・兼務発令、ジョブローテーション、職名廃止の撤回を訴えて声をあげよう。

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