動労総連合第35回定期全国大会 労働運動再生に向け21年の闘いへ

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国鉄1047名解雇撤回!3月ダイ改―分割・民営化型大合理化粉砕!21春闘勝利!改憲戦争阻止!非正規職撤廃!組織拡大実現へ!

動労総連合は12月6日、土浦市・亀城プラザにおいて第35回定期全国大会を開催し、3月ダイ改からはじまろうとしている国鉄分割・民営化型の大合理化攻撃―ワンマン運転拡大、「労組なき社会」攻撃と対決し、改憲・戦争攻撃を許さず、動労総連合の組織拡大で反撃する闘いの方針を決定した。

大会議事は、高野代議員(水戸)を議長に選出して進められた。

 大合理化攻撃と闘う体制を確立

冒頭あいさつに立った田中委員長は、JR西日本による大幅な年末手当削減にストライキで反撃した動労西日本の闘いにふれ、コロナ禍を乗り越え11・1集会の画期的成功を収めたことを含めて、情勢に負けず闘いにたった前進として確認した。また、常磐線全線開通・被曝労働強制と対決する動労水戸、動労福島の闘いが、労働者の闘いの復活をかけたものとなっていることを明らかにした。

一番の困難は労働運動が存在しないかのような状況であり、この現実と対決して立ち向かっていることの意義を強調した。

JRにおいては、ワンマン運転拡大や休業指定の就業規則改悪攻撃など、コロナ禍に便乗した分割・民営化型の大攻撃が始まっている。このことについて、「この攻撃を真正面から見据えて、断固闘う体制を確立することが本大会の最大の任務だ」と提起した。

最後に、「われわれが時代を変える可能性を持った存在に飛躍する。困難な闘いだが、その先に必ず可能性がある。その核心は組織拡大に総決起することだ。団結を固め運動と闘いで団結する動労総連合を作ろう」と組織拡大に向けた闘いを訴えた。

その後、方針提起、質疑応答を行った。質疑応答では、西日本の年末手当削減に対するストの報告、動労水戸の3月ダイ改に対する闘いと組織拡大に向けた決意などが語られた。また、グループ会社における解雇撤回を闘う動労総連合新潟、動労神奈川の闘いを始め、各単組から職場での闘争の現状や今後の闘いなどが報告された。

千葉の代議員からは、ワンマン拡大阻止に向け動物問題を焦点とした統一行動指針の取り組み、シーツ交換が労働時間外に乗務員に強制されている問題、CTSにおける窓閉め・消毒作業の問題、ベアゼロ・低額回答を続けるJR貨物における闘いなどが報告された。

 総連合自身が変革し組織拡大へ

討議の後、総括答弁に立った田中委員長は、「東労組解体」以降、次々に攻撃をかけている状況の中、「具体的な職場の闘いの中で可能性をつかもう」と訴えた。

また、新自由主義が団結や連帯といった考えを解体し、東労組が組合として「黒字化を目指そう」という方針になっている現状に対して、「そういう論理に巻かれてはならない。この状況をひっくり返すためには、職場全体が怒って声を上げることだ。自分たちが行動し、一緒に頑張ろうと訴えよう」と提起した。

そして、「時代が大きく変わる中、動労総連合自身が問われている。今日を新しい闘いの出発にしよう」と締めくくった。

全員の拍手で方針案、大会宣言が採択され、その後、役員選出で新たに木村副委員長、照沼執行委員が選出され、新体制が確立された。最後に、大江執行委員が閉会あいさつ、田中委員長が団結ガンバロー三唱を行い、大会は成功裡に締めくくられた。

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