この時代にこそ
動労総連合は、2月21日と24日に、JR東日本及びJR貨物に対し、新賃金及び労働条件改善要求を提出した。
03春闘は、労働者にとって歴史的な転換点となる重要な闘いだ。いよいよ春闘決戦段階。労働運動全体は、惨たんたる状況で、賃下げや雇用破壊攻撃に屈服 している。だが、労働運動のこんな現状に黙っていていいはずはない。本来はこんな時代にこそ労働組合が必要なはずだ。労働組合が、労働者の権利を守り、賃 金・雇用を守らなくて何のための労働組合か。われわれは全国の仲間に連帯を求めて闘いに起ちあがる。ともに闘おう。
「発展途上国並」
03春闘を前に、日本経団連は全面的な賃下げを宣言し、これを受けて、各企業からは「定昇全廃」「ボーナスゼロ」等の賃下げ提案が、次々とだされてい る。企業が赤字だろうが、黒字だろうが、史上空前の利益をあげていようが、とにかく労働者の賃金を引き下げるというのだ。資本の本質をむきだして労働者に 襲いかかろうとしている。
日本経団連は、何と「日本の労働者の賃金を発展途上国並みに引き下げる」と主張し、この国会で、それに向けた法律的な枠組みをつくろうとしている。
新聞にも発表されているが、労働者の権利・労働条件を守るための法律であったはずの労基法に、「解雇は原則自由」という条文をもち込み、労働者の首を切るための法律に変えようとしている。
また、「有期雇用契約の拡大」と称して終身雇用制を解体し、労働者の雇用契約を、3年とか5年で雇い止めできる条文をもり込もうとしている。定昇も退職金もなくなり、労働者は契約を更新してもらうためには者も言えなくなるということだ。
さらに、派遣労働をどんな業種にも全面解禁しようとしている。調査によれば、現在終身雇用の労働者の平均賃金は、年収636万円だが、派遣労働者は 186万円だという。派遣労働が全面解禁になったら、どんなことになるかは、火を見るよりも明らかだ。今以上の大リストラが労働者を襲い、ぼう大な労働者 が「派遣」に置き換えられていく。そして、まさに日本の労働者の賃金水準は、「発展途上国並み」となるだろう。
さらに、大増税、年金や医療制度、雇用保険制度の解体などがのしかかり、労働者の生きる権利がそのものが奪われね時代が来ようとしている。
こんなことを許してはならない!今こそ怒りの声を結集し、生きる権利を守りぬこう。03春闘をともに闘おう!