労組交流センター全国総会開催/ちば合同労組2・16春闘集会

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結成の原点に立ち返り
労組交流センター全国総会

全国労組交流センターは2月8・9日に第32回全国総会を東京都内で開催しました。
全国労組交流センターは、1989年2月26日、総評解散―連合結成という日本労働運動の全面的後退、産業報国会的再編を前にして、中野洋動労千葉委員長(当時)と元中立労連議長の佐藤芳夫さんの呼びかけで「反連合・反全労連」「自力・自闘・連帯」の旗を掲げて結成されました。
国鉄分割・民営化に唯一ストライキで立ち向かった動労千葉を旗頭にして、「総評労働運動を乗り越える真に戦闘的で階級的な労働運動の新たな全国潮流の形成」を目指し、荒波に向かって船出を開始しました。

 歴史的な分岐点に

今、労働組合が戦争推進に取り込まれるのか、「戦争阻止は労働組合の基本的任務」「戦争を止め、社会を変える力としての労働組合」という階級的な闘いの道を選ぶのかという、歴史的な分岐点にあります。
今年の経労委報告は、雇用のさらなる破壊をもたらす極限的な流動化を謳い、「付加価値の最大化」「アウトプットの最大化」、要するに「どれだけ金を生み出せるか」を最重要の課題にしています。
これに翼賛する連合傘下の労働組合はどうでしょうか。とくに今の大軍拡の中で、三菱重工や川崎重工などの軍需産業はすでに急激に利益を伸ばして、昨年の春闘でも満額回答が並びました。「生産性向上で賃上げだ」というのであれば、結局、戦争にも積極的に加担していくことになります。まさに、戦前の産業報国会そのものです。

連合に代わる労働運動を

日本最大の労働組合のナショナルセンターである連合が戦争に反対するどころか、春闘さえ「生産性向上」を掲げて放棄し、自国の侵略戦争に加担していくということです。それは、労働者全体の意識を大きく規定していきます。
アメリカで、イギリスで、そして全世界で、史上空前の労働者階級の闘いが爆発しています。日本でも連合支配の崩壊の中で、11月集会を共に闘う仲間がストライキ、反戦デモを復権させつつあります。これを労働運動の変革として結実させねばなりません。
こうした決意をもって、全国労組交流センターは、今年の11月労働者集会こそ会場あふれる6000人の結集を実現し、連合に代わる労働運動の新たな火花となるために、闘いぬくことが確認されました。

労働組合の復権を! 春闘を闘おう
ちば合同労組2・16春闘集会

春闘の季節となりました。
春闘は1955年に始まりました。組織労働者の大半が参加し、日本の労働者の賃金を決める重要な闘いとなってきました。ここ数年の春闘をめぐる状況をみると、政府が「賃上げ」を叫び、ここ数年は財界も「賃上げが必要だ」といい、昨年の春闘の賃上げ率が「33年ぶりの高水準」などと報道されています。しかし、実際には賃金は自分たちを省みるまでもなく、「まるで上がっていない」とハッキリさせる必要があります。
「賃上げ」ということを言わざるを得なくなっているのは、それほど危機が深刻だということです。新自由主義攻撃の中で労働者の雇用を徹底的に破壊し、医療や教育など社会そのものを崩壊させてきました。ところが、いざ本当に戦争に向かおうというとき、眼の前には大軍拡のための増税を言い出すこともできない現実があるからです。彼らも労働者の中に積もりに積もった怒りがあることを知っています。だから、「食わせられなくなった」現実を前に、反乱を恐れているのです。
2月16日に開催されたちば合同労組春闘集会は40名が参加し、ちば合同労組の分会や単組の賃上げ闘争と仲間づくりの報告が出され熱気ある集会となりました。
動労千葉からは、北村執行委員が、「組織拡大・25反戦春闘」と大幅賃上げ獲得へ、「CTS25春闘の課題」についての報告を行いました。
ちば合同労組は、千葉県を中心に活動している、誰でも、一人でも入れる労働組合です。職場に労働組合をつくるサポート、労働相談や労働問題などに取り組むなど、様々な活動をおこなっています。動労千葉の兄弟組合です。
戦争と生活破壊に立向い、「生きさせろ!」の声高く、労働組合を復権させ、春闘を労働者の手に取り戻そう!

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