▼大きな成果を実現/銚子支部スト報告
銚子支部は、第一波ストに営業と地上勤務の8名、第二波ストには運転士を先頭に35名の仲間がストライキに起ちあがった。
危機感を表わにした東労組
とくに銚子運転区は、東労組の前分会長であった名雪君が1月1日に動労千葉に結集するなど、東労組革マル執行部のファッショ的な組織運営に対する怒りの声が職場全体に満ち溢れている職場だ。 今春闘ストは5年半ぶりの組織をあげた闘いだったが、こうした職場の状況もあり、スト前段で開催された3月19日の職場集会では、万全の総決起体制がつくりあげられた。
一方、東労組の成田支部や銚子運転区分会は、スト前段から危機感をまるだしにした対応を行った。東労組の一部革マル役員は、スト対応のための職場集会に参加しなかったこと等を理由として、乗務中に自らの組合員に暴力をふるって、乗務ができなくなるという事件が起きたり、また同様に「基本動作をしていない」等、自分の組合員の行為を指導員や助役、支社にタレ込む等の卑劣極まりない立ち
回りをはじめたのだ。
さらに会社の命を受けて自らスト破り要員の手配をかってで、また役員は2予備や休みで組合員にそれを強要するなどの対応まで行った。
意気軒高とストを貫徹!
こうした事態に職場の怒りの声はいやが上にも高まった。
とくに4月1日、第二波ストの突入にあたって、9時から開催された支部総決起集会は、意気軒高とした支部組合員の決意に満ちた集会となった。
集会は渡辺支部長のスト突入宣言、鈴木書記長の報告、加瀬乗務員会長の決意、営業分科の仲間からの合理化提案に対する団交報告等を受け、さらに東労組役員による暴力事件とその隠ぺい工作に対して、徹底的に真相を究明しようという意志統一が行われた。
また、乗務員分科会が中心となって乗務員勤務制度、ダイ検基準、異常時対応等に関する学習会が開催され、15時半からは、運転区庁舎前に場所を移して、プラカードをおし立てて抗議行動が展開された。
翌日は全員が千葉に結集して、全支部の仲間とともに総決起集会を開催、千葉支社に抗議のデモ行進をかけた。
大きな成果を実感したスト
東労組の革マル系の役員たちは、スト終了後も動労千葉の支部役員とは目を合わすこともできない状態だ。検修・構内業務の全面外注化を裏切り妥結したことも、職場ではひと言も触れようとしない。
われわれは今春闘ストライキが、支部の団結を揺るぎないものとし、東労組解体に向けた新たな地平をきり開いたことに自信と確信を深めている。解決を求めた課題は未だ実現していない。しかし支部全組合員が今春闘ストが大きな成果をかちとったことを実感している。銚子支部はさらに力強く前進する。
労働者学習センター
第一期労働学校開校
4月21日、動労千葉が呼びかけて設立した「労働者学習センター」の第一期労働学校が開校した。学習センターは、志をともにする多くの組合の仲間たちとともに、労働者の学習運動を復権させようという思いを込めて広く呼びかけたもので、第一期は、来年三月まで十二回の講座が予定されている。この日の講座では、開講式につづいて「労働者の世界観」をテーマに講義が行われた。
時代が大きな転換点を迎えている状況のなかで、この取り組みは、労働運動の新しい潮流をつくりあげるための重要な基礎を築くものだ。動労千葉からも十五名が第一期労働学校に入校し、熱心に新たな学習運動をはじめている。