外注先の28歳作業員が犠牲に
すべての業務外注化を撤回しろ!
事故報告(速報)の概要
【作業関係者】
- 東日本電気エンジニアリング(株)(JR東パートナー会社)
工事指揮者、停電責任者 - 東日本電気エンジニアリング(株)協力会社
作業責任者、作業員2名
【時系列】
0時30分 佐貫町SS~竹岡SS き電停止
0時40分 佐貫町SS~那古船形SS信号高圧 配電停止
※那古船形SSの信号高圧しゃ断器が開放にならず、信号高圧は加圧状態
0時41分 作業着手
1時42分 工事指揮者より作業員が感電した旨の連絡。救急車にて病院へ搬送
4時47分 搬送先の病院にて、死亡が確認された
※停電は、き電、信号高圧ともにシステムにより自動制御されており、き電は停電となったが、信号高圧はしゃ断器が開放にならず加圧状態であった。(詳細確認中)
6/27緊急申し入れを提出
6月16日、内房線上総湊・竹岡駅間において作業員の感電死亡事故が発生した。
犠牲になったのは28歳の作業員だ。信号高圧配電線の引下線取替作業中に、電線が胸に当たって感電したといわれている。
事故報告(速報)では原因の詳細は明らかにされていないが、システムにより自動制御されている信号高圧の配電停止が行われず、加圧状態のまま作業が行われていたとされている。
これに対して6月27日、千葉支社に緊急の申し入れを行い、団体交渉における事故の詳細解明を要求した。
外注化による無責任体制
なぜ信号高圧のしゃ断が行われなかったのか? なぜ加圧状態であることが現場に伝わらなかったのか? 明らかにされなければならないことはいくつもある。
だが、今回の事故の根本にはJRによる外注化とそれによる無責任体制がある。
事故報告では最も責任があるはずのJR東日本の名前さえ出てこない。一人の労働者の命が奪われているというのに、JR自身の責任はすべて隠されている!
JRは丸投げ外注化すれば、形式の上では「何一つ責任がない」ことになる。だが、外注会社では鉄道全体にトータルに責任を取ることはできない。
今回犠牲になったのは、外注先のさらに下請け会社の仲間だった。こうして次々に業務をバラバラにして外注化していくことで、誰も全体に責任を取らない無責任体制が生み出されている。
28歳の青年が外注化の犠牲にされたのだ。こんなことを二度と繰り返させてはならない! JRは事故の全責任を取れ! 業務外注化を直ちに撤回しろ!
7・1統括センター化・兼務化弾劾!
~千葉運輸区前で抗議行動~
7月1日の全駅統括センター化と乗務員に対する兼務発令に対して、千葉運輸区前で抗議行動を行った。
業務融合化攻撃粉砕まで断固闘おう!