全支部活動者研修会-② -田中委員長の提起- 

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13春闘勝利!
外注化阻止の第2ラウンドへ!

動労千葉は、1月27日・28日の2日間、伊東において全支部活動者研修会を開催した。
今号では、第1日目の田中委員長「外注化阻止の第2ラウンドへ」と題した提起を掲載します。

外注化阻止の第2ラウンドに向けて

2013年は、動労千葉にとって大きな節目の年となる。それは昨年10月の外注化の強行、1047名の解雇撤回の闘いの動向など重大な年となろうとしている。
われわれの生きているこの時代について。13年は、世界恐慌の深化が大失業と戦争を生み出す年。出口なき資本主義体制の危機や大国間の衝突、全てが限度をこえて進行しようとしている時代(詳細略)。
JRをめぐる情勢については、JRは、「東日本経営構想Ⅴ」において鉄道会社としての重大な変質をしている。それは、鉄道事業の全面的な外注化、雇用破壊。異常としか言いようのない事業展開である。異常なまでの巨大設備投資をおこない、東急車輌の買収と鉄道の海外展開会社を立ち上げ、海外にまで打って出ていこうとしている。しかも過去最高の利益をあげている。
その一方で貨物・三島JRの経営破綻。そして安全の崩壊が進行している。

外注化阻止闘争と動労千葉の反合・運転保安闘争路線

10・1外注化が強行された。しかし、外注化攻撃の本格的開始から13年に及ぶ闘いは、間違いなくJRをギリギリの所まで追いつめた。他の部門が何の波風も立たずに外注化されていく中で、検修・構内部門だけは12年も止めてきた。それによって全体の外注化、転籍攻撃が決定的に遅れた。 また、JR東日本本社は「偽装請負隠し」のため全面的な再検討をせざるを得なくなった。
昨年の10・1も外注化できるか否かのギリギリの事態の中での強行であったことがはっきりしてきた。だからこそ、矛盾だらけであり、破綻に追い込むことは絶対出来る。東労組の協定では「7~8年で業務委託の最終段階まで持っていく」と書かれていた。動労千葉の闘いが転籍等を止める力になった。
13年間のわれわれの闘いは、誰もできなかったことを実現してきた。民営化に真正面から立ち向かって団結を守り抜いたことも、外注化・非正規化攻撃に立ち向かって団結を守り抜いたことも日本の労働運動の中でこれまで前例のない闘いであった。
ありとあらゆる組織破壊攻撃を受けながら、動労千葉だけが外注化阻止闘争を貫けた理由は何だったのか。
原点としての反合・運転保安闘争路線がある。動労本部からの分離・独立、国鉄分割・民営化反対闘争にクビをかけて立ち上がることが出来た団結、確信をつくった力は動労千葉が生み出した反合・運転保安闘争であった。
外注化がもたらした職場の現実は、業務がJRとCTSに分断された結果、誰も責任を取らない雰囲気が蔓延していることだ。これでは取り返しのつかない事故が起こる。

 昨年10月の外注化強行は、「終わり」ではなく「始まり」。
 今回のようなやり方は出向そのものが違法である。本来労働者を強制出向させるためには「出向4要件」と言われる条件が必要であった。しかも、動労千葉の場合、出向協定も締結されていない。集団的な合意も、個別的な合意もないにもかかわらず、就業規則だけで出向させられている。しかし、JRはシニア制度の時に何をやったのか。シニア協定がないという理由で先輩たちの再雇用を拒否してクビを切っておきながら、今回は出向協定がなくてもできるというやり方は絶対許されない。
最も深刻な問題、重視しなければならない課題は、運転法規・運転保安と外注化攻撃の関係だ。このまま何年か経過したら絶対に安全が崩壊し取り返しのつかない事故が起きる。

13春闘に立ち上がろう
【13春闘の課題】
次の課題を基本として、ストライキを含む闘いを配置して13春闘に立ち上がることとする。
①13春闘をもって外注化阻止の第2ラウンドに突入する。
②全組合員の英知を結集して外注化強行後の新たな時代の反合・運転保安闘争をつく りだす。
③ダイ改合理化粉砕。
④ライフサイクル制度粉砕!滝君、北島君を職場にとり戻そう。
⑤ベアゼロ・貨物賃下げ攻撃粉砕・大幅賃上げ獲得、新賃金制度粉砕。13春闘勝利。
⑥全組合員の力を結集して組織拡大を実現しよう。

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