1月24日、JR伯備線根雨―武庫間で保線作業中のJR西日本・米子保線区所属の労働者7名のうち4人が、岡山発出雲市行下り特急電車「スーパーやくも9号」にはねられ、3人が死亡し、1名の労働者が負傷するという触車死亡事故が発生した。
伯備線事故は、起こるべくして起こった事故だ。JR西日本は、100キロ以上で走行する高速列車が通過する線路上で、それも雪で見通しが悪い中、騒音の でる砕石を固める作業を「線路閉鎖」をせずにやらせていた。列車に遅れが出てダイヤが乱れたら作業中止にするべきであり、やむをえない時は見張り員を増員 して常時両側に見張り員を配置すべきである。そうした労働者の要求を無視して作業を強制している安全無視のJRの規程が事故を起こしたのだ。
伯備線は、山間でトンネルも多く天候も不安定で列車が遅れやすく、新幹線との乗り継ぎ問題や、単線区間を100キロ以上で走行させる特急列車によって事故が多発している区間だ。
一切の原因はJR西日本と「安全性向上計画」にある。現在でも保線業務の合理化は極限状態なのにJR西日本は、施設関係業務の見直しとして合計140名 にのぼる人員削減を提案してきている。保線だけではない、JR西日本は全職場で要員削減、合理化を進めている。闘いなくして安全なし、職場から反合理化・ 運転保安闘争を強化しよう。動労西日本は06春闘を「反合・運転保安春闘」として闘う。ともに闘おう。
(動労西日本号外より)
闘いなくし安全なし
尼崎事故、羽越線事故、そして伯備線事故とこの一年で117名が死亡している。これらの一連の事故は偶然ではない。JRの営利優先、安全無視の経営姿勢が分割・民営化19年めにしてこうした重大事故として噴き出しているのだ。
闘いなくして安全なし、運転保安を確立へ向けて、安全運転闘争へ起ちあがろう。06春闘を「反合・運転保安春闘」として闘おう。
家族会総会へ集まろう
動労千葉家族会は、2月26日DC会館において第18回家族会総会を開催します。家族会は、昨年連続講座を2回行って来ました。1回は、動労千葉の労働学校「『日の丸・君が代』闘争と教育基本法改悪」に参加し、もう1回は「染色」を行ってきました。
昨年、動労千葉は尼崎事故1ヶ月を期して安全運転行動にたちあがり、多くの成果を得て、11月には日米韓の労働者集会を成功させました。その後、訪韓し てゼネストに起ちあがる民主労総の大会、APEC反対闘争など、国境を越えた労働者の闘いに合流し、弱肉強食で営利優先の労働者切り捨ての政治を止めよ う、戦争を止めようと闘ってきました。 総会では、韓国訪問の元気な報告をしてもらい、家族会として私たちができることなどを話し合いましょう。
お忙しいとは思いますが、多くの人の参加で総会を成功させましょう。