戦争挑発の自衛隊10万人大演習
陸上自衛隊約13万8千人のうち約10万人を動員した大規模な実働演習が9月15日から11月下旬まで、九州・沖縄を中心に全国で行われています。
このような大規模演習を陸上自衛隊が行うのは、1993年以来、実に30年ぶりで、陸上自衛隊としての任務遂行能力と、部隊運用の実効性を向上させ、陸上自衛隊が持つ抑止力や対処力を強化することが目的とされています。予備自衛官なども実際に招集します。
海上自衛隊、航空自衛隊、在日米陸軍も参加します。10月初めには、沖縄南西に米英軍の空母3隻と海上自衛艦が集結する共同訓練が行われ、岩国基地では空母に改修中の海自「いずも」に、米軍F35B戦闘機が発着する初の訓練が行われました。
宮古・八重山―先島地方での自衛隊基地強化の動きも一層激しくなっています。これらは「台湾有事」を想定した、対中国の侵略戦争準備であり、すさまじい戦争挑発です。「盧溝橋事件」がそうであったように、演習=戦争です。
許すな!戦時動員訓練
演習は大きく5項目に分かれており、このうち「兵站・衛生訓練」では、陸上自衛隊の後方支援体制を訓練するものです。全国から九州に弾薬や食糧、燃料、被服、予備部品など部隊が行動するにあたって必要となる各種補給品を集め、指定された場所まで輸送するために、民間船舶やトラックに加え、JR貨物が動員されています。
有事関連法で、鉄道は「指定公共機関」に定められ、政府が「武力攻撃事態」を宣言した場合、業務従事命令が発せられます。この戦時動員訓練に、JR貨物労組は沈黙を決め込んでいます。
「有事立法に従わない戦争協力拒否の闘いが、労働運動の重要な課題として浮上している。これは平和を求める労働者の特別の任務だ」ー動労千葉の「戦争協力拒否宣言」の真価が問われています。
求められているのは戦争を必要とする資本主義・帝国主義を終わらせることです。労働組合を破壊し労働者を「食うや食わず」の非正規職に突き落としてきた新自由主義を終わらせよう。
労働者階級の団結と行動こそ戦争を阻止し、社会を変える力です。
11月7日、日比谷野音に大結集して1万人デモを実現しよう!
11・7全国労働者集会 改憲阻止!1万人行進
11月7日(日)正午 東京・日比谷野外音楽堂
午後3時 デモ出発