久留里線ワンマン化絶対反対!
2月24日に開催された動労千葉第68回定期委員会での、久留里線の運転士である山中木更津支部長の発言を紹介します。
JRが沿線にウソの説明
3月16日のダイ改で、久留里線がワンマンが導入されます。この間、木更津支部としても、何度か職場集会を開いて問題点をあげてきました。そして、2月12日に、問題点をあげたビラを地方自治体、学校関係、幼稚園とまわってきました。久留里線は木更津、袖ヶ浦、君津と三市にまたがって走っています。JR千葉支社も、三市に対して、駅長が資料を持ってワンマン運転についての説明で回ったそうです。34本中24本がワンマンになるんですけど、JRはその説明で「ワンマンになるのは日中だけ」みたいなことを言ったらしいんです。でも、24本のうちには早朝と夜の運転も入っているわけですよ。そういったことは一切説明していないんです。
幼稚園児がホーム下に落下
また問題になっているのは、ホームとの段差についてです。小櫃駅なんかだと37Cm、子ども一人すっぽり入っちゃう段差なんです。実際問題、自分が運転しているときに幼稚園児が久留里駅でホームの下にすっぽり落っこちちゃったんです。その時も、幼稚園の先生は一緒について乗り降りが大変な時は補助するんです。でも、補助していてもこれだけの段差があって、実際落っこちちゃうという事象があったわけですよ。こういったことのあった久留里駅よりも、もっと段差があるのが小櫃駅です。こういった、設備も何も整っていない状態で、今ワンマン化をするっていうのは本当に間違っていると思います。
運転士にすごいプレッシャー
問題点を挙げれば、きりがありません。ワンマンになると、ホームをミラーで運転士が確認しなきゃいけないです。ハンドル握って思ったんですけど、夜、しかも雨が降ると、人影すら全く見えない状態です。前面の真ん中のガラスなんかも水滴が付いちゃって見えない。ミラーも当然水滴が付いちゃう。背面カーテンが無いので、一番右側のドアが反射して余計見えないんです。何も見えない状態で運転する、その上、激しいホームとの段差がある。これで運転するっていうのは、すごいプレッシャーというか、圧力がかかってくるんです。
さらに、ATS―Pが2月17日に新たに導入されました。ワンマン化以前の問題で、その訓練もまともにやっていない。組合が、ATS―Pのハンドル訓練をやれっていって、やっと重い腰をあげた。しかしやったのが、電留線での仮のPの試験用機器をつけて、一時間くらいやって、「こういうのがATS―P ですよ」って。本当にいいわけ程度にしかやっていないわけです。新型車両になって、ATS―Pが入って、ワンマン化なんて絶対に無理なんです。本当に何としてもこのワンマン化を中止してもらいたい。新型車が導入されて、今度ATS―P が入って、少なくとも後一年後、二年後にワンマンになりますっていうなら、まだ分かるんです。けれど、今このままワンマン化したら本当に事故がおきるのは目に見えています。木更津支部はワンマン化絶対反対を掲げてがんばっていきたいと思います。よろしくおねがいします。