予科生等運転士登用差別事件の勝利をかちとろう 不当労働行為を明確に認定した初審命令を取り消した中労委の責任は重大だ!
昨年7月、中央労働委員会が「予科生等運転士登用差別事件」について、千葉地労委の命令を取り消すとの反動命令を交付してきたことに対して動労千葉は、11月22日、中労委命令の取り消しを求めて行政訴訟を提起し、現在、東京地裁において口頭弁論手続が続けられている。(原告・動労千葉、被告・中労委、参加人・JR東日本)
登用差別は、明白な不当労働行為だ!
予科生の運転士登用をめぐっては、国鉄分割・民営化1年後の88年に鉄道労連(当時・現JR総連)所属の予科生に対するハンドル訓練が行われるなど、明白な組合差別として行われ、現在まで動労千葉所属の予科生には不当な差別が続けられ、運転士への発令が拒否されているのだ。 また、分割・民営化を前後して営業職場に強制配転された仲間達についても、89年9月頃までは交代で元職場に戻っていたにもかかわらず、JR総連の横やりで「塩漬け」状態が続けられてきた。 こうした状況にもかかわらず中労委は、14年間も放置した挙げ句、命令を取り消すという言語道断の対応を行ってきた。 行政訴訟においても中労委は、「命令に間違いはない」とばかりに命令の文書を引用しただけの反論を行うという姿勢に終始している。
不当労働行為を居直るJR東を許すな!
一方、被告・中労委の参加人であるJR東日本は、3月12日の公判において、初審の千葉地労委や中労委でも証拠として全く明らかにしていなかった現場長との「個人面談調書」なるものを提出してきた。これは、88年7月と89年9月に、車掌への希望を把握するための現場長面談を実施した際の調書だというものだ。 実際に面談が行われたかどうかは現在定かではないが、20年も経った段階で当時の面談調書が出されてくること自体、不自然だ。JR総連と結託し、動労千葉を差別してきたJR東日本が、将来何らかの形で紛争になった場合の証拠として残していたとしか考えられない代物だ。 今後は、組合側からの反論及び立証を行う予定となっている。
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