JR東日本が、5月18日に提案した「乗務員勤務制度の見直しについて」は、これをもっていよいよ第3の分割・民営化攻撃が始まったことを示しています。
動労千葉は、21日、乗務員分科常任委員会、22日、本部執行委員会を開催し、当面する闘いの方針について決定しました。
▽乗務員分科常任委員会
①育児や介護を人質にとった卑劣な攻撃。本来なら会社が責任をとるべきことだ。②乗務員という考え方を根本から解体するもの。賃金制度の改正、これまでの鉄道における運転士の地位を根本的に解体するもの。ほかの職種にも及ぶことは明らかだ。
③要するに、少ない乗務員で、どれだけ多くの列車を走らせるかということだ。
④いったんこれが始まればどこまでも乗務員の勤務を悪くできる。
⑤短時間行路をつくるのなら、行路増として要員をつけるべきである。
⑥全体の労働条件を改善することを前提として矛盾点に対して説明を求める。
⑦日々の現場における追求行動が大事。
今後の闘いについて
▽本部執行委員会
①乗務員勤務制度の改悪提案は、動労千葉の運動の根幹にかかわる問題であり、本部・支部一体となった闘いを全力で展開する。
*会社は、8月末までを「労使協議」期間としていることから、他労組が裏切り妥結する動向が明らかになった場合には、ストライキを構えて闘いぬくこととする。
②提案に対する解明要求の第1弾を早急に提出する。
③提案内容の問題点、狙いなどについて日刊での宣伝、職場討議資料の発行を行い、職場での怒りの声を上げる闘いを強化する。
④5月~6月中に全支部オルグを行い、万全の意思統一を図り、闘争体制を確立することとする。
⑤6月23日の第79回定期委員会について、全力の結集体制をとり、第3の分割・民営化攻撃と闘う総決起集会とする。
現場の声、職場の気持ちをとらえ、闘いを血の通ったものとするために、どんな小さなことでも、日々職場でおきたことをどんどん本部に上げて下さい。
「現場から団結して声を上げれば状況は変わるんだよ!」と職場で訴え、この攻撃と立ち向かう中から組織拡大の展望を切り開き、第3の分割・民営化攻撃を打ち砕こう!
【提案概要】 ◎現行の日中帯に加えて、朝・夕のピーク時間帯にも短時間行路を設定 ◎短時間行路を乗務割交番から遊離 ◎指導業務、支社業務、当直業務の合間に、定期列車に短時間乗務できる ◎乗務割交番内の行路の実乗務割合を増やす ◎稠密線区の拘束時間限度の延長 <p◎育児・介護勤務適用者に行路選択制を導入。長時間・深夜労働の勤務制限を緩和 |
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