久留里線・久留里~上総亀山間の廃線、絶対反対!JRは沿線住民の声を無視するな!

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久留里線と地域を守る会ー「廃線」を前提にした住民説明会に抗議行動!

久留里線・久留里~上総亀山間の廃線をめぐる問題が重要な局面を迎えている。
昨年10月21日、JR・千葉県・君津市・自治会代表者による「検討会議」の報告書が出され、その中で「自動車中心の交通体系への移行」が打ち出された。しかし、報告書には「路線バスでは、事業として成り立つ程度の利用客を継続的に確保することは困難」と記載されており、バス転換が「困難」なことを示していた。
しかし、JR東日本は、11月27日、「バス等を中心とした新たな交通体系へのモードチェンジを図る」として、君津市の「地域公共交通会議」で協議を行うことを公表した。

バス代替ではなく、空白の8時間解消=列車増発を!

これを受けて君津市の「25年度第1回地域公共交通会議」が6月23日に開催され、その中で、JRと協議したバス交通に関する運行計画(案)が報告された。その中では、久留里線・久留里~上総亀山間について、現行、列車で8・5往復のところをバスで13往復すること、運行主体は君津市とし、実際の運行は自動車運送事業者に委託すること、委託費用はJRが負担金として拠出するというものであった。しかし、「バスで13往復」という内容も、久留里止まりのため9時~14時、14時~17時の空白になっている8時間のところにバスを当てて運行するというもので、列車を上総亀山まで運行すれば乗換等も発生しないなど極めて矛盾したものであった。

発言内容を制限、途中で制止、憤慨して抗議する住民も!

そして、君津市が主催する住民説明会が7月31日(久留里地区)、8月5日(松丘地区)、同6日(亀山地区)に行われた。しかし、この住民説明会は、参加者を「対象地区にお住まいの方のみ」に限定し、「他地区からの参加や複数会場への参加は、ご遠慮下さい」として、久留里線の廃線を危惧する人達を意図的に排除し、発言する場合も、「(バス運行による)代替交通案に関する意見を伺う場です。久留里線の廃止や存続に関する発言はご遠慮ください」「ご協力いただけない場合、・・・ご退場をお願いすることがあります」として、発言内容を制限し、従わなければ退場させるという、極めて閉鎖的で傲慢なものであった。
説明会には久留里線と地域を守る会の会員や久留里線の廃線を心配する沿線住民が参加した。発言する場合も地域と氏名を名乗った上で、内容が廃線に関する内容になると司会者が「本日の内容に沿わないのでやめて下さい」と制止される場面もあり、こうしたやり方に憤慨して抗議する住民も表れるという状況だった。
また、両親が久留里地区に住んでいるので心配になって来たという人は、「在住していないから参加できない」と言われて参加を拒否されたため怒って帰るという事態までおきている。
こうした状況に対して久留里線と地域を守る会は、幹事を中心にして各説明会会場に赴き、「会報」を配りながら「久留里線の廃線反対」を訴えるなどの抗議活動を行った。

「廃線」は決まっていない!JRのバス代替説明は卑劣!

今回、JRと君津市が行った住民説明会は、そもそも開催する前提条件が全く間違っている。久留里線・久留里~上総亀山間の問題は、「君津市公共交通会議」でいまだ検討中であり「廃線」の結論など全く出ていないということだ。決定していない「廃線」を前提にして「バス代替」に関する説明を行うこと自体が間違っている。しかも、JRは、この説明会の中で、「廃線」に関する手続きまで説明を行っているというのだ。
JRは、住民説明会で、あたかも「廃線」が決まったかのような印象を与えるために「バス代替」の説明を行っているということだ。こんな卑劣なやり方を許すことはできない。
久留里線・久留里~上総亀山間の廃線反対! JRは沿線住民の声を無視するな! 空白の8時間を解消し、列車を増発して運行を行え!
久留里線と地域を守る会とともに、廃線阻止へ全力で闘おう!

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