久留里線ワンマン運転の3月ダイ改実施を中止・延期しろ!
キハ130系車両、ATSーPの訓練不足により、運転するだけで精一杯! ワンマン運転を行う条件など全くないことは明らかだ! ストライキで反撃に起ち上がろう!
【写真】通勤・通学で学生や乗客であふれる木更津駅。このままワンマン化されたら、運転士1人で対応することなど絶対にできない。(木更津駅久留里線ホーム) |
2月12日以降、ワンマン運転に関するハンドル訓練が行われているが、この中であらためてハッキリしたことは、キハ130系車両の訓練がまともに行われていないために危機扱いやブレーキ扱いを含めた運転操縦に非常に気をつかって運転しなければならないということだ。
さらに、ATSーPが2月17日から導入されたにもかかわらず、ATSーPの機能や取り扱いに関する事前の訓練がまともに行われていないため、何が起こるかを心配しながら運転しなければならないなど、ここでも神経をつかいながら運転している状況だ。とてもワンマン運転に対応できる状況ではないということだ。
しかも、乗客を確認するために設置されたミラーは、雨や雪、朝露が付いたら全く見えず、照明が付けられたものの夜間もほとんど見えない状況だ。
さらに、小櫃駅の段差37cmをはじめ設備も全く整っていないのに、ワンマン運転など出来る条件がないのだ。
また、ワンマン運転の対象になっている列車の内、941D(木更津発16時46分)は通学の学生で一杯になり、947D(木更津発19時32分)は帰宅する労働者で満杯だ。とてもワンマン対応など出来る条件にない。このままワンマンを導入したら、降りられない乗客が発生し、車内が混乱することは分かりきったことだ。こうした状況にもかかわらず千葉支社は、ワンマン運転導入を推し進めようとしている。
千葉支社は、動労千葉の要求に基づき、3月実施を中止・延期し、運転士が習熟するための訓練を最優先して行え!
久留里線ワンマン運転」に関する申し入れ(その3)
2012年3月1日
1.昨年12月から運用されているキハ130系車両に関する車両の構造や機能等、事前に行うべき訓練が十分行われていないこと、ATS-Pについても異常時等における取り扱いに関する訓練も含めて十分に行われていないなど、全ての点において運転士が習熟できていないことにより、ハンドル訓練を行った運転士からは「列車の運転や機器整備を行うだけで精一杯」「ワンマンの対応 などできない」という不安が訴えられるという運転保安上重大な事態になって いるおり、運転保安の確保、乗客の安全確保の観点からいって現状のまま久留里線のワンマン運転を導入するための条件が全く整っていないことは明らかであることから、3月ダイ改でのワンマン運転導入は中止あるいは延期し、運転士が習熟するための十分な期間を設け、訓練を最優先して行うこと。
2.キハ130系車両での車両故障が頻発していることから、原因究明と対策を優先して行うこと。
とくに、水戸支社でも同型式車両が導入されているが、現在にいたるも車両 故障が頻発するなどキハ130系車両が欠陥車両であることが明らかになった以上、頻発する車両故障に対応するためにも、外注化した仕業検査を直営に戻し、安全を確保する体制を強化すること。
3.後方確認ミラーについて、雨天や降雪時、早朝時の露、夜間などは全く見えず、乗客を確認することができずないなど、運転保安上重大な問題があることについて、どのように対応しようと考えているのか、千葉支社の考え方を明らかにすること。
4.停止目標を少しでも行き過ぎた場合、後方確認ミラーでの乗客確認ができないため、停止目標に列車を停めることが運転士にとって大きな負担増になることについて、会社としてどのように対応しようとしているのか、千葉支社の考 え方を明らかにすること。
5.小櫃駅の37cmをはじめ駅ホームの段差が激しく、沿線住民や学校関係者からも乗客の安全を確保するためにも早急な改善を求める声が上がっていることに踏まえ、ホームのかさ上げ等安全対策を最優先して実施すること。
-以 上-