久留里線の廃線化を阻止しよう! 守ろう久留里線! 10・19亀山集会を開催!

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亀山地域住民を中心に110人が参加

10月19日、君津市・亀山コミュニティセンターにおいて、久留里線と地域を守る会が主催し、内房線と地域を守る会、外房線と地域を守る会の共催により、「守ろう久留里線!10・19亀山集会」が開催された。集会は、10月21日に検討会議が「報告書」を提出するという重大な局面の中で開催され、亀山地域をはじめ久留里線沿線の住民や久留里線の廃線に反対する人達110名が結集した。動労千葉も木更津支部を先頭に沿線及び各支部の組合員や家族、OBが駆けつけた。

検討会議での廃線を阻止!

集会は、はじめに主催者として久留里線の会・三浦代表があいさつに立ち、「JRは、久留里線の久留里~上総亀山間9・6kmを全国の赤字線のトップに上げている。7月の第4回検討会議では、次回で最後とし、報告書を出すことになった。そこには、乗客数が少ないことを理由にしてバスやデマンド交通への転換が記載されると噂されている。しかし一方で、われわれの運動は、検討会議に対して、久留里線の廃線を阻止してきたと胸を張って今日は報告したい」とこの間の闘いで大きな成果を上げてきたことを力強く訴えた。
内房線の会・梅澤代表は、「久留里線が廃線になったら、次は内房線と外房線の南部が廃線になるのではと危機感をもっている。各地で廃線になっているが、人口が減り街が衰退している。バスに転換しても数年で廃止になっている。諦めず、妥協せずに今後も頑張りましょう」と訴えた。
外房線の会・早川会長は、「外房線も、茂原~安房鴨川間を勝浦で区切り、勝浦~安房鴨川間の乗客数が1131人だと問題にしている。しかしわれわれが再計算をしたら、茂原~鴨川間は3569人になった。これを夷隅郡市と鴨川市の各首長に報告し、その後、首長の連名で外房線を分断せずに維持するための要望書がJR千葉支社に提出された。地域を分断させず胸を張って生きるために頑張りましょう」と訴えた。
この後、北海道新幹線の影響で廃線になろうとしている長万部~小樽間のいわゆる「山線」の問題を扱ったビデオの上映が行われた。

亀山地区43・9%が存続希望

久留里の会・都築事務局長から経過報告が行われた後、来賓のあいさつが行われた。
亀山地区自治会連絡会議の代表は、「昨年7月、亀山地区571戸でアンケート調査を行い43・9%が久留里線存続を希望した。2月には自治会で久留里線を考える集会を行い、昭和11年に久留里線が敷かれたが、なくなったら二度と走らなくなるなど、久留里線の価値を考えてもらいたいと思い開催した。検討会議はJRに報告書を出し、その後君津市交通会議で議論される。今後、自治会としてもできる限りのことはやっていきたいので協力をお願いします」と語り、今後も久留里線存続に向けて取り組むことを明らかにした。
君津市の市議会議員2名から発言があり、議会において久留里線の存続に向けて活動を行ってきたことなどが報告された。
次に、亀山地域に在住する住民3名から発言があり、小学校、中学校がなくなり、子供達の声が消え、今度は鉄道という大事なものまでなくなろうとしていることに強い危機感を抱いていること、鉄道はなくなったら二度と戻らないことなどをあげ、将来のためにも久留里線を残すことが必要だ訴えた。
また、亀山地区の小学校統廃合により久留里で学童保育を行っているか「ずさっ子クラブ」の女性からは、「保育の後、亀山に帰るために鉄道を使っている。今後も子供達が使うことは分かっているので久留里線が絶対に必要です」との切実な訴えが行われた。
さらに、会場からの発言では、「トキの会」の代表から発言があり、里山豊かな亀山地域にトキを誘致し、これをとおして久留里線を活性化させるために奮闘することを語った。  馬来田在住の僧侶からは、亀山ダムで災害があった場合の復旧には鉄道が必要であり、そのためにも久留里線を残すべきだ訴えた。
最後に、JR職場からの報告を佐野書記次長(木更津支部)が行い、「検討会議は結論ありきでバス等への転換の報告書を出そうとしている。しかし、沿線住民は廃線を望んでいない。3地区代表が要望書を出したことは大きな力になっている。JRは車輪組立てのデータ改ざんや新幹線の走行中の分離など安全が崩壊しようとしている。民営化と利益優先が根本原因だ。廃線化は、われわれにとっても職場が奪われる重大問題だ。廃線阻止へともに行動する。そして、11月3日、日比谷野音で、今の社会のあり方に声を上げる集会を行う。ぜひ参加を」と訴えた。
久留里線の会の幹事が閉会のあいさつを行い、久留里線を残すために諦めずに取り組みを続けようと締めくくり、集会は成功裡に終了した。

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