久留里線と地域を守る会 第3回定期総会を開催

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「全国の『廃線反対』の闘いと連帯し、地域の足を守るために輪を広げよう」ー総会アピール

【写真】久留里線と地域を守る会の第3回総会。60名の参加で久留里線存続へ闘う(5月31日)

久留里線と地域を守る会は、5月31日、君津市・亀山コミュニティセンターにおいて、「第3回久留里線と地域を守る会定期総会」を開催し、会員や沿線住民など60人が集まる中で、JRによる久留里線・久留里~上総亀山間の廃線ー「バスへのモードチェンジ」に反対し、沿線住民や内房線と地域を守る会、外房線と地域を守る会などとの連携を強化し、沿線自治体や千葉県、国土交通省への要請行動などを積極的に取り組むなどの活動方針を決定した。

地域の活性化には久留里線の存続が絶対に必要だ!

総会は、最初に三浦久吉代表があいさつを行い、「JRが、久留里線は鉄道の特性である大量輸送を生かし切れていないとして久留里~上総亀山間の廃線を発表した。これに対して君津市は『JRの方針を受け入れる』旨を表明した。今、JRと君津市はバスの路線などについて検討しているとされている。断じて許すことはできない。久留里線と地域を守る会は、結成の原点に立ち返って、地域の活性化のためには久留里線が絶対に必要であるとの立場で今後も運動を進めることを確認した。地元の人達とともに、久留里線の廃線阻止に向けて今後も頑張っていきたい」と決意を明らかにした。
次に、ローカル線とJRの経営問題を研究している日本大学の桜井徹名誉教授、米坂線の早期復旧と地域の活性化を考える会からのメッセージが紹介された。
つづいて来賓あいさつが行われ、君津市議会議員からのあいさつを受け、次に内房線と地域を守る会の梅澤和子代表、外房線と地域を守る会の早川隆雄会長から、久留里線と地域を守る会とともに久留里線の廃線に反対してともに闘うとのあいさつが行われた。

学習会の開催や、もっと積極的、前向きな運動が必要!

その後、議事に入り、24年度経過報告、会計報告、会計監査報告、25年度活動方針(案)、予算(案)が提案され、これを受けて質疑応答が行われた。
質疑では、もっとローカル線の現状などを地域に知ってもらうために学者などを呼んで学習会・講演会などを行ってはどうかとの意見が出されたり、海外から移住してきた女性から「駅前に『久留里線を守りましょう』と記載したデコレーションを出している」ことが紹介された。
また、君津市長が廃線を受け入れるとしているのであれば、もっと積極的な運動を行ってもらいたい。署名や市長への面会行動が必要ではないか。迫力を示さないといけない。前向きに、積極的な活動をお願いしたい、との提案が出された。

亀山地区は半数が存続希望
ハイキングコースも整備した

亀山地区の元自治会長からは、検討会議で久留里線の存続を訴えてきた。23年6月に地元でアンケートをとり49・3%が久留里線の存続を希望した。昨年秋の紅葉シーズンには亀山まで来た列車が満杯だった。この間、亀山地域でハイキングコースを整備し、パンフレットも作った。今後、亀山から松丘、久留里でもハイキングコースを作り、多くの人に活用してもらうように頑張りたい。そのためにも久留里線は必要だ。廃線にしてはならない、と訴えた。
さらに、今年、亀山神社が県文化財に指定された。今秋には企画展が予定されている。上総地域には、活性化の役に立つ文化財が沢山ある。久留里線を廃線にしたら亀山地域はどうなるのか。存続させたい。
質疑に対して三浦代表から、「今、久留里線にとって重要な時期を迎えている。JRと君津市はバス体系の検討を行っている。われわれは、これに打ちかつ運動を行っていきたい。地域とともに頑張りましょう」と訴えた。そして最後に、拍手により一括採択が行われ、第3回久留里線と地域を守る会定期総会は成功裡に終了した。

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