一人夜勤体制の撤回を! これは「命」の問題

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動労千葉は3月20日、千葉機関区の廃止=派出化撤回を求めて貨物関東支社と交渉を行った。今回の焦点は、「泊り1人体制」の撤回だ。

平均年齢62歳、
という異常な職場

これは現在、内勤2名・外勤1名、業務を融合し、派出化にともない本区となる隅田川機関区とのTV点呼の導入によって3人泊り体制を、「誘導業務と点呼以外の内勤業務をおこなう」、1人泊り体制とするものだ。
今までの内勤7名・外勤4名の11名体制から、いきなり4名体制にすること、1人泊り体制に組合員から不安と怒りの声が上がっている。

組合員から不安と怒りの声
◎「さぼろうとか、楽をしようとかではな い。なんでいきなり一徹にするのか」
◎「1人夜勤ではリスクが大きい」(輸送混乱時の対応や自身が勤務の途中で体調を崩した時など)。「最低限、2人体制だ」「もう1人いれば、SOSが出せる」
◎「自分たちが体調を崩し、おかしくなった時、調子が悪いまま一人で朝までいるのか」
◎「1人泊りで業務が遂行できるか検証はしないのか」
◎「1人泊りでは、管理者がいない。結局は丸投げにされる。たった一人で責任をとらされる」
◎「平均年齢が62歳という異常な職場の状況についてどう考えているのか」
◎「日貨労の言いなり、いまだに国鉄分割・民営化当時から続く組合差別があるのではないか」

闘いなくして健康なし、
闘いなくして安全なし

会社は、「会社として4名で出来ると判断している」「1人で充分業務が出来る作業ダイヤであり、検証は必要ない」という。
こちらは「命」に関わる問題、「安全」の問題を提起しているのだ。どこが、人命第一の会社なのか。千葉機関区は平均年齢が62歳という、高年齢の「異常な職場」だ。動労千葉が多数を占める職場に意図的に新採を配属させずに来た結果だ。定年再雇用のシニア社員が、きつい運転業務を担っている。
いつ誰が倒れても不思議はない。高齢者職場には健康で安全に働くための「特別な配慮」が必要なはずだ。「基準人員は、年齢では変えられない」でいいのか。厚生労働省でさえ、「高齢者は身体機能が低下すること等、若年層に比べ労働災害の発生率が高く、休業も長期化しやすいことが分かっています。体力に自信がない人や仕事に慣れていない人を含めすべての働く人の労働災害防止を図るためにも、職場環境改善の取組が重要(高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン)」としている。

「闘いなくして健康なし」と「闘いなくして安全なし」、日本全体も超高齢者社会を迎えるなかでの普遍的な課題だ。正々堂々、要求の前進、獲得目標の前進のためにストライキを構えて闘い抜こう!

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