ワンマン列車での転倒・骨折事故を隠ぺいするな!

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事故詳細を明らかにしてワンマン運転をただちに中止しろ!

3月16日、外房線・太東駅で男性がワンマン列車から降車しようとしていた際にドアが閉まり、ホーム上に転倒して大腿部骨折の重症を負うという重大事故が発生した。

だが、JR東日本はいまだにその事実を社会的に明らかにしていない。現場からの聞き取りなどの調査はすでに行われ、基本的な内容はすでに分かっているにも関わらずだ。

事故の原因はワンマン化だ!

事故の原因は間違いなくワンマン化だ。

乗客の乗降について千葉支社は、「車体側面のカメラと運転台モニターで確認できる」と回答してきた。だが、モニターには車内の状況まで映るわけではない。

さらに、運転士にはツーマン時とは比較にならない負担がかかっている。停止位置や発車時刻の確認は車掌とともに行っていた。ホーム上の安全確認やドアの開閉、発車前の放送などは車掌が行っていた業務だ。

ワンマン化でそれらすべてを運転士一人で行わなければならなくなった。小さなモニターを付けただけで「車掌がいなくても安全」とした会社のウソが暴かれたということだ。

地域の声ふみにじった責任を取れ!

こういったワンマン運転の危険性は地域住民から何度も声が上がり、千葉支社に対する申し入れや署名運動も行われてきた。館山市議会は昨年12月、「安全性が確保されるまでワンマン運転を導入しないことを求める」という意見書を全会一致で採択している。

だが、JR千葉支社は「ワンマン運転で問題は起きていないから説明の必要はない」というふざけた態度でワンマン化を強行した。

その直後に乗客が骨折する重大事故を引き起こしたのだ。ならば、ただちにワンマン運転を中止し、事故の詳細を明らかにして地域への十分な説明を行うのが当然だ。

JRはワンマン運転による事故を隠ぺいするな! 事故の詳細を明らかにしろ! ワンマン運転をただちに中止しろ!

内房線と地域を守る会 第2回ワンマン運転問題を考える勉強会(2020年11月22日)
事務局提起の8つの問題点・疑問点

①カメラだけで乗降の安全確認が確実に行えるのか。

②障害を持った方への配慮をどう考えているのか。

③運転士や乗客の急病、車内トラブルなどにどう対応するのか。

④内房線特有の問題として、
1)無人駅が増えている中で、列車遅延時、災害時等に迅速かつ適切に対応できるのか。
2)多発している動物との衝突時に安全確認が本当に適切にできるのか。

⑤運転士の負担が高まることは確実であり、その結果、列車の安全走行に支障をきたすことはないのか。

⑥乗換などに対する車内案内はどう行われるのか。

⑦乗り越しなどの運賃精算はどう行われるのか。

⑧国土交通省の通達には「ワンマン運転の実施に際しては、利用客に対して、相当な期間にわたって周知徹底を図ること」とある。館山市で説明会を開いてほしいという要望に対して、「プレス発表以外は決まっていないから説明しない」という態度ではなく、周知徹底を行うべきだ。

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