館山運転区-木更津支区廃止絶対反対!
幕張構内事故への不当処分-組織破壊攻撃粉砕
7・20動労千葉総決起集会に結集を
千葉支社は、7月6日、館山運転区及び木更津支区を廃止して、木更津に新運輸区を新設することを提案した。併せて津田沼車掌区も廃止するという。
動労千葉は7月10日に支部代表者会議を開催し、気を緩めることなく、幕張構内事故への不当処分粉砕に向けた闘争体制を継続するとともに、館山運転区、木更津支区廃止提案に対し、絶対反対の立場で、組織をあげた闘いの体制を確立することを確認した。
基地-職場の廃止は、そこで働く労働者にとって、生活の基盤・団結の基盤を激変させる最も重大な攻撃だ。とくに館山運転区、木更津支区は、いずれも動労 千葉の組合員が多数を占めるわれわれの拠点職場である。今回の基地統廃合攻撃は、動労千葉にとって、国鉄分割・民営化以来最大の組織攻防戦となることは間 違いない。
ローカル線切り捨てと一体
とくに館山運転区の廃止は、ローカル線(内房線・君津以遠)切り捨てと表裏一体の攻撃だと考えられる。
千葉支社提案では、廃止-新設理由について、「将来的な輸送体系の変化等を踏まえ、木更津運輸区を新設する」と記されている。また、提案時の会社説明でも、君津以遠は乗客数が激減しているということばかりが強調された。
「将来的な輸送体系の変化を踏まえ」とは、内房線・君津以遠、久留里線の輸送体系を変えるということだ。内房線も、この間久留里線も列車本数の削減が進められてきたが、これまで以上に列車本数を減らし、輸送体系を変えようとしていると見て間違いない。
館山運転区廃止は、今後の列車削減を見すえて、一日に何本も列車が行かないような所に運転士の基地を置いておくことは非効率的だという意味をもつものだ と見て間違いない。本来鉄道は、生活するためになくてはならない公共性をもつものであり、乗客数が少なく、利益があがらないという理由で切り捨てられては ならいものだ。
内房線はガタガタ!
しかも、儲からないところには経費をかけないという考え方によって、安全対策は放置され続けている。内房線は線路もガタガタだ。この 間組合で実施した実態調査でも、異状な横揺れや上下動がある箇所が内房線が最も多く、15箇所報告されている。また、レールの締結ボルトがヌケ落ちたまま にされていたり、枕木が朽ちている箇所が無数にある(日刊6322号等参照)。地域の方からも改善を求める声が寄せられているのだ。非採算路線の切り捨て と安全の崩壊は表裏一体である。そうした意味からもわれわれは、今回の基地統廃合攻撃に絶対に反対する。
第二の分割・民営化攻撃
さらに今回の基地統廃合攻撃は、われわれが「第二の分割・民営化」と呼んできた大合理化攻撃と一体のものだ。
来年度から、駅業務の本格的な外注化が開始されようとしている。比較的小さな駅は委託-丸投げ外注化し、大きな駅は管理業務や運転取扱業務を除いて契約社員に置き換えるという。運転基地も、さらに全面的な再編-運輸区化が画策されている。
館山運転区、木更津支区廃止絶対反対の闘争体制をつくりあげよう。
事故-安全対策の職場規律攻撃へのすり替え許すな
幕張車両センターでは、6月10日から、千葉支社の管理者がはりついて、綱紀粛正-職場規律強化に向けた監視体制がとられている。こ の間幕張では、連日25名体制で徹底した「職場実態調査」が行なわれてきたが、その過程で問題にされたのは、安全上の問題点ではなく、もっぱら職場規律問 題であった。
今求められているのは、安全対策が置き去りにされ、現場からの声が握り潰され、安全や業務上の指導すら放置されてきた現実を深刻に見すえる事のはずだ。問題のすり替えは許されない。
この間も、幕張車両センターに対して千葉支社がやってきたことは、検修・構内業務には全く素人の総務畑の副区長を増配置して労務管理を強化するというようなことであった。
「安全よりも労務管理、安全よりも組合潰し」という歪んだ組織の在り方そのものが問われているのにも係わらず、再び同じことを繰り返そうとしているのだ。こんなやり方は絶対に許せない。
▼安全対策を優先しろ
「一通告一作業」問題は、幾度となく申し入れ、事故から三ヵ月もの時間を費やしてようやく全体化されるようになったが、「日1」の責 任区分の問題、新しい車両の投入によって、入信の有効長がギリギリになっていること等、整理しなければならい安全上の問題は未だ多い。検修部門でも毎回超 勤となっている257系保全検査の要員配置問題も「検討する」となったまま放置されている。本来、こうした問題の整理こそ最優先課題なはずだ。
不当処分-事故責任転嫁を許すな!闘争体制を継続・強化しよう。