ダイ改・輸送混乱問題交渉報告・上 10月ダイ改・輸送混乱問題について、千葉支社を徹底的に追及! ダイ改で列車設定もまともにできない、輸送混乱の収拾すらできないなど、列車運行能力は崩壊的危機状況! 運転保安確立に向けて、職場闘争の強化を!
昨年10月のダイ改に関する大幅な行路変更に伴う問題点や、12月の「爆弾低気圧」による千葉支社管内での大幅な輸送混乱とその後の収拾に関する重大問題に関する団体交渉が1月26日、千葉支社において行われた。 10月ダイ改に関しては、この間も日刊紙上で明らかにしてきたように、新型特急の導入や、ローカル列車の切り捨てに伴う行路変更が行われた。しかし、この中ではこの間団交において労使で確認してきた内容すらが全く無視した行路が設定されるなど重大な状況が発生している。
乗客優先で運転士は二の次というのか!
10月ダイ改では、とくに館山運転区の12行路のように日勤で347・6㎞というこれまでの行路の常識をはるかに超える設定が行われていることについて千葉支社は以下のとおり回答を行ってきた。
組合 10月ダイ改は、これまでの中でもできの悪い失敗作だ。とくに館山の12行路については全く考えられない行路だ。 会社 悪い行路を作るためにやっているわけではない。館山に関しては、行路の変更で13時頃の遅い退区ができたため、行路を見直して特急に立て替えた。また、君津折返しの関係も見直しを行った関係で、大幅な行路変更になった。 組合 A(列車)の回しだけ考えてB(運転士)のことなど全く考えていないことをよく現している。 会社 乗客の使いやすい列車体系を作ることが会社としての大前提である。
こうした千葉支社の回答は、乗客の利便性だけ上がれば列車を運転する運転士の労働条件など全く関係ないという考え方がそのまま現れたものだ。列車を運転する運転士の労働条件がきつくなればなるほど事故につながりかねない状況になることは明らかで、会社はこうしたことすら全く無視しているのだ。 こうした考え方は、他の運転区等の行路設定でも現れている。
労使の確認すら全く反故にした行路設定
組合 千葉運転区39行路については、同じ線区を1日8往復も行うという状況の中で、組合側は以前から運転保安上問題あることを指摘していたが、その事故が発生し、区の中でも「ワイワイガヤガヤ会議」などで議論された経緯がある。そして組合側から改善を求める中で、会社としても問題意識があることを確認する中で、99年のダイ改から7往復になった経緯がある。会社がこれまでの経緯を全く無視して行路を設定したと考えている。 会社 そのような考え方で行ったつもりはない。36行路に付けることも考えたが、長くなってしまうため39行路に付ける結果となってしまった。 組合 また、千葉運転区172行路については、8時15分から13時59分まで5時間30分も列車をはなれることができないAB共回りになっている。これではトイレはもとより食事も摂れない。会社は食事も与えない行路を設定して平気なのか。 会社 運転士に関しては、省令により休憩時間の考え方はないが、そうだからといって食事を与えないということではない。この間も団交で回答しているとおり、これまでの経緯により取り扱いを行ってもらいたい。
停目の多さに支社幹部も驚いている状況
組合 停止目標についてもこの間千葉支社に対して改善要求を行ってきたが、全く解決していない。4両、特5両、6両、8両、特9両、10両、11両等数メートル置きに停目があり、どこに止まるのかも分からないくらいだ。 会社 そんなにひどいところがありますか・・・。 組合 数日前、千葉支社の幹部が添乗した時に「こんなに停目が多いのか」と驚いて運転士に話しているではないか。会社の幹部さえ認めるような状態ではないか。 会社 現場から「停目が多い」との声があり、問題は認識している。今後、検討も考えている。 組合 この間会社は、現場で申告してくれというが、区の中では「区ではどうしようもない。団交でやってください」という話が職制からいわれるような状況だ。 会社 そのようなことはないと思うが・・・。 組合 3013Mについて、これまでより両数が少ない5両で、立ち席の苦情が乗客から来るため、10両対応はできないか。 会社 立ち席があることは把握している。現在金曜日に出ているが、車両の回しや車両数の関係で増やせない。 組合 257系は運転台車両が喫煙車で、タバコの臭いが空調の関係で入ってくるが、対応はどうするのか。 会社 現行月1回のフィルター清掃の回数を増やすように車両整備に発注している。 組合 新車で直ぐにタバコの臭いが出ることは、フィルターの関係ではない。喫煙車両の位置を変えるか、空調を変える等の対策が必要だ。 (つづく)
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