11・10イラク攻撃を許すな!
労働者集会へ大結集を
●世界的規模の戦争のはじまり!
アメリカ・ブッシュによるイラク侵略戦争が切迫している。 この一〇月一〇日・一一日と、米上下院がイラクへの武力攻撃決議を採択、そして一二日には近接国のクウェートに米軍の司令部を派遣と、まさにアメリカはイラク攻撃への臨戦体制に入っている。ここには微塵の正当性もない剥き出しの帝国主義的侵略戦争への策動があり、イラク侵略戦争への突入は、昨年の九・一一以降の情勢をさらに一変させ、世界戦争が現実のものとなることを意味している。
●石油利権をめぐる帝国主義戦争
アメリカ・ブッシュは、アフガン、イラク、北朝鮮などを、「悪の枢軸」と列挙し、実際、昨年の九・一一を契機としてアフガニスタンに侵攻したことはすでに明らかなとおりである。 この根底にあるものがアフガンの天然資源の略奪にあることは言を待たないものであった。そして今また、中東の石油資源の略奪というそのアメリカの世界戦略にそった侵略戦争を着々と準備しているのだ。 考えても見よ! イラクがアメリカを攻撃した事実は現在ない中で、いったいいつからこのようなイラクへの侵略戦争になってしまったのか? 問題は、その戦争目的にある。「テロを根絶する」という‥標榜のもとに一切が突き進んでいるということだ。 ブッシュは、九・一一を含めて、人民による抵抗闘争すべてを「テロ」とし、これを根絶すると言っていることに他ならない。 それはアメリカ帝国主義による、全世界の人民への「宣戦布告」と断じなければならない。 ブッシュは、今年の年頭教書演説の中で、「さらに数万人が同じように(ゲリラ)の訓練を受けている。人の殺し方を学んだ危険な殺人者数千人が、時限爆弾のように、世界各地に散らばっている。数百人は逮挿した。しかしまだ、訓練を受けた数万人がいる」「アフガンの訓練キャンプは壊滅させたが、少なくとも十数カ国にまだ残っている」と言明している。この論理によっては確実な「終わりのない戦争」への突入を宣言した年頭教書による表明なのだ。
●ブッシュ・ドクトリン=新帝国主義宣言の実態
九月二〇日、昨年の九・一一以降のそのブッシュ政権の発言の中でも、極めて特徴的な表明が行われた。ブッシュ・ドクトリンと呼ばれる、「新帝国主義宣言」である。その中身は、「必要とあれば単独行動をためらわず、先制的に自衛権を行使する」、「脅威が現実とならない前に抑止し防御する。(中国・北朝鮮は)今なお一党独裁を維持し、時代遅れの道を歩んでいるが、やがて社会的・政治的自由のみが偉大さの源であると気づくであろう」と宣言を発した。まさに侵略戦争突入宣言だ。現実に「悪の枢軸」と位置づけ、「脅威」の前に攻撃する。「単独」で攻撃する。そのためには一切「ためらわない」と表明し、侵略戦争をしかけると言うのだ。恐るべきことだ。この論理の前ではアメリカ・ブッシュの意にそわないものはすべて侵略の対象になるということであり、攻撃の対象になると宣告しているのである。まさに世界的規模の戦争がはじまろうとしている。
●世界での反戦闘争の爆発的な大高揚が開始された!今こそ日本において反戦闘争の大結集を!
こうした世界的規模の戦争の危機的状況の現実化を目前にして、いま世界において反戦闘争が大高揚を勝ちとっている。 ロンドンで四〇万人の集会が行われ、全ヨーロッパで反戦闘争がかってない動きで開始されている。また、アメリカ・ブッシュのお膝元である全米において、一〇・二六の全米から世界に呼びかけられたイラク攻撃反対集会、とりわけロスアンゼルスでは十万人をこえる集会が成功をみている。そしてイスラム諸国では生命がけの聞いがあり、それはいまもなお聞い抜かれている。全世界の労働者階級・人民にとって、この世界戦争の危機の中で、大変な反戦闘争の高揚がはじまっている。いまこそ日本の労働者階級として、こうした世界の反戦闘争と結合する聞いとして、一一・一〇労働者集会を位置づけ、ここに大結集を勝ちとらなければならない。
●有事法制制定攻撃を労働音階級の力で粉砕しよう!いざ11・10労働者集会に大結集を!
有事法制制定攻撃がいよいよ激化している。すでに 「イラク」後に向けた動きとして、北朝鮮情勢が戦争的緊張状態に入っている。われわれはこれを容易ならざる事態として見なければならない。「拉致問題」を使ったすさまじいまでの排外主義の洪水と、北朝鮮の核開発問題をめぐる戦争情勢の緊迫化の中で、有事法制制定への策動が強められることは必定だ。日本を現実的に戦争国家化するこの攻撃に対して、われわれは一一・一〇集会の大結集を勝ちとり、反戦闘争の大高揚でこの攻撃を粉砕しよう! 労働者集会に全力で結集しよう!
たたかう労他組合の全国ネットワークをつくろう! 大失業と有事立法とたたかう統一行動を
11・10全国労働者総決起集金
日時2002年11月10日(日)12時 ・場所 東京・日比谷野外音楽堂
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