ここから 上映会 『関西生コン事件』と私たち
戦後最大規模の組合弾圧事件=「関西生コン事件」は、仲間と家族を引き裂き、強さを誇った組合は壊滅的危機に陥った。だが、踏みとどまって、苦しみながら、もがきながら、ここから運動を立て直そうとする確かな胎動がある。関生支部の真実と現在を、ひとりの女性ドライバーを中心に描き出す」
関西生コン労組は関西地方の生コン産業で働く労働者の労働組合で、2018年から未曽有の弾圧の渦中にあります。罪とされるものは何もありません。賃金引き上げを要求したストライキが「威力業務妨害」に、日々雇用労働者の正社員化要求が「強要」に、会社倒産に対して雇用補償の解決金を獲得した労働争議が「恐喝」とデッチあげられたのです。
ドキュメンタリー映画「ここから『関西生コン事件』と私たち」(土屋トカチ監督)の上映会、ぜひ多くの組合員の参加を訴えます。
8・31そごう西武ストライキ
「61年ぶり」という歴史的事態
やむにやまれぬスト
そごう・西武労働組合は8月31日、西武池袋本店でのストライキを決行した。「百貨店スト」は1962年の阪神百貨店以来で約61年4カ月ぶり。西武池袋本店は、「池袋の街」そのもの、巨大なデパートだ。そこに1万人以上の労働者が働き、利用者が行き交うターミナルだ。このデパートを丸ごと、米投資ファンドに売り払う親会社はコンビニのセブン&アイHD。情報すら一切出さず、話し合いもやらず、徹底して労働者を無視する。息のかかった取締役を送り込み強引に売却を決定しようというやり方に、労働組合が抵抗する手段は、もはやストライキしか残されていなかった。
売却は強行されたが闘いはつづく。最大の焦点は、西武池袋はもちろん、全国のそごう西武で働く労働者の雇用の問題(組合員だけで4000人)だ。千葉そごうもそれに含まれる。
ストへの支持と注目
「西武池袋本店を守ろう!」「池袋の街に百貨店を残そう!」――そごう・西武労組の組合員約300名が池袋の駅頭にたって宣伝を行い、デモに起った。この決起に多くの人たちから支持・共感の声が寄せられた。決行されたストライキの影響は大きく、テレビや新聞でもトップニュースとして取り上げられた。
労働運動の転換期
アメリカやヨーロッパでは大規模なストライキが次々に闘われ、労組結成も相次いでいる。「米・財務省は、労組の存在が賃金を10~15%押し上げるとの見通しを示した」(8/30日経新聞)――日本において「賃金が30年も上がらない」と言われる状況を変えるのも、労働組合の存在と闘いだ。 今回の西武ストは、 日本でも労働組合の再生、復権が始まりつつある事を、日本の全労働者に示したのではないだろうか。