『政策提言運動』で国労に問題提起

4020

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国鉄千葉動力車労働組合
開動力穷 千葉
Winn
NOODLE
.or It
〒260 千葉市中央区要町2番8号(動力車会館)
千葉 2935 · 2936番
043 (222) 7207番
電話{(鉄電)
(公)
9476
No. 4020
『政策提言運動」で
国 労に問題提起
による膨大な国鉄労働者の解雇
でもなく、国家的不当労働行為
す清算事業団闘争とは、言うま
国鉄闘争の中軸中の中軸をな
まれている。
の主張には、大変な問題がはら
かし、何気なく書かれているこ
場であると強調されている。し
この「政策提言」の基本的な立
道政策をうちたてる」ことが、
にとらわれずに、二一世紀の鉄
という文書では、「過去の経緯
いる「鉄道交通政策骨子素案」
実際、職場討議にかけられて
ことはできない
過去を水に流す
せざるを得ない。
い危険性もつものであると危惧
争を投げ出すことになりかねな
で国労が貫いてきた解雇撤回闘
い。むしろこの方針は、これま
のとは、どうしても考えられな
鉄労働運動の前進につながるも
が、清算事業団闘争の勝利と国
でいる「鉄道交通政策提言運動」
びかけた。
国大会において決定しようとし
われわれは、国労が、七月全
を園労本部に提出し、討論を呼
問題提起について」(裏面参照)
『鉄道交通政策提言』に関する
勤労千葉は、六月三〇日、「
重大な危惧
われわれの
.
:
くみありも
動分千葉
このがたり
作·チバ習作
組合員が20名の総決起
の上に、プロラスアルファーだから
てしまったのだ。
30も席をつくればいいよ。
うな主張が行なわれたり、3「
一切の問題が解決つくというよ
策」を提言すれば、何か全てが
に、組合側から「未来の鉄道政
鉄道追い風時代」の波に乗れば
府が公約しているのだから、「
2「労使関係の正常化」は、政
張に置き換えられてしまったり、
動が置かれた決定的に重要な位
方式の延長であった」という主
力構造、そのなかで国鉄労働運
主張が消えて「従来の国鉄再建
「国家的不当労働行為」という
とは、「有事体制の確立」が公
営化攻撃に関するとらえ方自体、
では、例えば、1国鉄分割·民
働運動にとって、最も重要なこ
言わざるを得ない。今、国鉄労
が発生してくる。「政策提言」
従って、そこから様々な問題
様々な問題が!
出発点にこのような主張を置い
「政策提言」は、一切の議論の
いのだろうか。しかし、国労の
も言ってはならない言葉ではな
開のチャンス」という主張がな
も、闘争の当該は、口が裂けて
設置や、「鉄道政策の積極的展
なくなる闘いである。少なくと
った途端に、そもそもなり立た
れずに前に進む」と言ってしま
である。「過去の経緯にとらわ
ア等への対外進出に焦点をすえ
経緯」を徹底的に糾弾する闘い
割·民営化攻撃という「過去の
受けた「過去の経緯」、国鉄分
は、そもそも、不当解雇攻撃を
撤回闘争だ。そして、この闘い
委員長がくるから
支部は全力だね
地区労働者集合
そして元気のでる話(イスが
ふ たりなり
進路を確定することである。逆
行い、その上に国鉄労働運動の
置等について、徹底した分析を、
言されるような現在の情勢、権
の階級関係が無視されたものと
どう考えても、あまりにも現実
結局、「政策提言」の主張は、
の厳密な分析を
現実の階級関係
されたりしている。
「国際鉄道技術交流委員会」の
に、意識的に蓋がされたまま、
て再編されようとしていること
対応や、鉄道を水路としたアジ
策が、明らかに、「有事」への
ら提案したり、4現在の鉄道政
しな分割·民営化」を国労側か
上下分離方式」という「よりま
60名結集
るを得ない。
時代がなわって
ゆくのかわかる」
清算事業団肉话
のではないかとの危惧を抱かざ
·大な「路線転換」を始めている
合わせて考えるとき、国労が重
渉路線」と「政策提言運動」を
われわれは、この「政労使交
ようのないことだ。
:
でもなく、こんなことは成立し
う主張が語られている。言うま
渉テーブル」を実現させるとい
とJR総連を孤立化させ、「交
ミを国労の味方としてJR当局
政府や連合·JR連合·マスコ
る動きが強まっている。しかも、
一本に絞り込んでしまおうとす
「政労使の交渉テーブル実現」
自身についても、一切の運動を
労委命令以降、清算事業団闘争
ずはないのだ。
また他方で、昨年十二月の中
国労は何処へ?
や、組合破壊攻撃など起きるは
〇万人もの国鉄労働者の首切り
で問題の解決がつくならば、二
い。そもそも、そのようなこと
に決定的ダメージを与えかねな
を組織することは、闘いの戦列
うまく行くかのような「幻想」
反合·運転保安確立! 反戦·反核を担う労働運動を!
=
47
今後のあり方と効果的な進め方」と対応した提言であると思われます。しかし、九一年運政審答申が「
提言されています。これは、九一年運政審答申で主張された「開発途上国に対する運輸関係国際協力の
四、「素案」では、「各種委員会の設置について」の項において、「国際鉄道技術交流委員会」の設置が
の点について、貴労組のご見解をお聞かせ下さい。
「上下分離方式」という「よりましな分割·民営化」を対置すれば問題は解決するのでしょうか。こ
確かに、「輪切り方式」の分割·民営化攻撃が様々な矛盾を噴出させていることは事実です。しかし
決するかのような主張をされるのでしょうか。
世界·
を進めています。これが資本の論理というものです。
間さかんに主張しはじめていることですが、JR東日本は現在、「五万人体制」の闇雲な大合理化攻撃
合破壊攻撃が伴わなかった例はありません。実際、「上下分離方式」は、JR東日本住田会長が、この
そもそも歴史的な経緯を見ても、経営形態が変更されたときに、徹底した大合理化と首切り、労働組
れるはずです。何故このような事実には一切触れないで、「上下分離方式」にすれば、ずべて問題が解
人の国鉄職員の三分の一に当たる十二万人の首切り問題が発生していることは、貴労組も承知しておら
す。しかし、ドイツでは、今年一月に「上下分離方式」で分割·民営化が行なわれた結果、三六万八千
ウェーデンやスイス、ドイツなどを例に引いて、何か、これがすばらしいことのように述べられていま
三、「素案」では、鉄道の経営形態について、「上下分離の全国一社制」の提言が行なわれています。ス
ものと受けとめざるを得ません。ご見解をお聞かせ下さい。
再建方式の延長であった」という認識が語られていますが、これは、従来の貴労組の主張とはくい違う
「分割·民営化政策は、『民営』という新しい経営手法を取り入れたものであるが 、…… 従来の国鉄
為であったと主張されてこられたはずです。しかし、「素案」では、このような主張は一切語られず、
貴労組は、国鉄分割·民営化攻撃を、何よりも、国鉄労働運動つぶしを目的とした国家的不当労働行
変更されているのではないかとの危惧を感ぜざるを得ません。
割·民営化攻撃に関するとらえ方自体についても、従来貴労組が主張されてきたことが、なし崩し的に
二、第一点とも関係することですが、「素案」の「はじめに」の項で述べられていることを見ますと、分
:
·して下さいますようお願い致します。
うことなのでしょうか。この点について、どうお考えでしょうか。
掲げて闘いを展開されてきましたが、「過去の経緯にとらわれず …… 」とは、その立場を変更するとい
貴労組は、この間、一貫どして国鉄分割·農営化攻撃にこだわり続け、「分割·民営化反対」の旗を
たり、脇において前に進むことは絶対にできないということではなかったのでしょうか。
民営化の過程で行なわれた、あまたの国家的不当労働行為や膨大な首切り攻撃に対し、それを水に流し
していることは明らかですが、国鉄清算事業団闘争をはじめとしたこの間の闘いの原点は、国鉄分割·
。ところで、全体の文脈からも、ここで述べられている「過去の経緯」が、国鉄分割·民営化攻撃を指
る」と、「過去にとらわれずに前に進む」ことが、「素案での基本的な立場であると強調されています
前向きな鉄道交通政策をうちたてよう、こういう観点からごの政策骨子の素案をつくってきたわけであ
で確立していく」としています。また、「素案の解説」のなかでも、「過去の経緯とらわれずに、
れ自身の手で、二一世紀を展望した合理的かつ前向きな鉄道政策を、
一、「鉄道交通政策骨子(素案)」(以下「素案」と略す)では、「過去の経緯にとらわれずに、われわ
※記
……
題でもありますので、どうか私たちの意をお汲みとり頂き、次の各点についての貴労組の見解を明らかに
路にさしかかっている現在の情勢のなかで、いかなる方洞に勝利の道すじを見いだすのかという焦眉の課
何分、ぶしつけな質問もあろうかと思いますが、国鉄闘争のみならず、労働運動総体が極めて重大な岐
かたちで、「鉄道交通政策提言」についての疑問を指摘させて頂くこととしました。
ていますので、国鉄清算事業団闘争の当該労組として、共に勝利に向けて進む立場から、問題提起という
交通政策提言」について、多くの疑問を抱いています。貴労組が「広範な人士の意見を聞く」と提起され
さて、私たち国鉄千葉動力事労働組合は、賣労組が、第一六五回中央委員会において提起された「鉄道
国鉄闘争勝利に向けた、貴労組のご奮闘に敬意を表します。
国民を主体として世論のカ
:
「鉄道交通政策提言」に関する問題提起について
の関係について、どのような認識をおもちなのでしょうか。考え方をお聞かせ下さい。
まりにも現実の階級関係が無視されたものと言わざるを得ません。貴労組は、現在の情勢と「素案」と
要な位置を占めていることは論を待ちません。このような視点から考えると、「素案」での提起は、あ
の旗を守りぬいた国鉄労働運動は、現在の労働運動総体にとって、情勢の転換をかちとる力を秘めた重
の唯一の道であると考えます。また、現在の攻撃の出発点たる、国鉄分割·民営化攻撃と対決し、不屈
うした事態を真正面から見すえ、闘う労働運動の広範な結集と復権を目指すことこそ、国鉄闘争勝利へ
していることを大きな契機として、事実上の翼賛政治体制がつくられようとしています。私たちは、こ
の隅々にわたる反動的な転換を謀ろうとしています。とくにナショナルセンターの旗を掲げる連合が与
ばならないと考えます。新生常に象徴される支配権力は、社会党どころか、自民党をも解体して、社会
聞かせ下さい。ょう
私たちは、「五五年体制の崩壊」を大きな特徴とする現在の情勢について明確な認識を確立しなけれ
ねません。
·ご選 !! との厳しい結抗関係のなかでは、自縄自縛に陥り、闘いの戦列に大きなダメージを与えることになりか
分析を欠いた提起ど思わざるを得ません。そして、「素案」によって示されたような「政策」は、権力
六、総じて、「素案」は、現在の情勢、権力構造、そのなかで国鉄労働運動がおかれた状況等についての
1 ..
を得ません。従いまして、貴労組が、九一年運政審答申について、どのようなご見解をお持ちなのかお
策の基本方針をどうとらえるのかについて、何ひとつ触れられていないこともきわめて奇異に感ぜざる
れたバーの運政審答申です。「素案」は、明らかにこれと対応した提言でありながら、ここでうち出された交通政
ところで、「鉄道斜陽論」から「鉄道復権論」への転換の画期をなしたのは、言うまでもなく91年
背景にあるのは、この体制をもう一度再建しなければならないという国家意志であろうと考えます。
イヤ」が組まれてきたことを見れば明らかです。つまり、「鉄道復権論」「分割·民営化見直し論」の
年の第一次朝鮮戦争のときに国鉄が果たした役割や、国鉄時代には、ダイヤ改正のたび毎に必ず「裏ダ
く、有事=戦争を想定した場合、軍事物資輸送をはじめ、鉄道の担う役割は決定的です。これは、五〇
す。つまり、現在の7分割·民営化体制では、「有事」に対応できないということです。言うまでもな
景として、「有事体制の確立」と表裏一体をなした鉄道政策の新たな再編成の意図があると考えていま
逆に、運輸省などが「鉄道の復権」や「分割·民営化の見直し」を主張し始めた今ひとつの大きな背
鉄道政策確立」への「チャンス」となろうとは、どうしても考えられません。
てきた政策が「鉄道復権論」に他なりません。このような事情を背景とした「復権論」が、「民主的な
かなとおり、新たな経済権益の確保をめぐる、各国の激しい利害の対立を伴った争いのなかから生まれ
線建設や台湾、中国、ロシア、旧東ドイツでの鉄道建設をめぐる日·独·仏の激しい争いを見れば明ら
組は、どうお考えでしょうか。
壊し、世界が激動の渦中に突入したことを背景として、斉に主張されはじめました。この間の韓国新幹
実際、「鉄道復権論」は、何よりも、戦後世界経済が構造的な限界に達し、東欧·ソ連の旧政権が崩
解消」だけから見て、「チャンス」と主張されることについて、疑問をもたざるを得ません。
題」や「軍事費を削減して社会資本の充実に振りむけるべきであるとする世論の高まり」「通勤地獄の
しかし私たちは、「鉄道復権論」が一斉に台頭してきた契機を、「素案」が語るような「地球環境問
」がさかんに強調されています。この波に乗って前へ進もうというご主張です。
五、前項とも関係しますが、「素案」では、「鉄道政策の積極的展開のチャンス」等、「鉄道追い風時代
ような方向に向いているかを見すえなければ進むべき道を誤ることになります。この点について、貴労
けているように思われます。しかし、今後の国鉄労働運動の課題を考える場合、支配階級の攻撃がどの
「素案」は、「鉄道復権論」の背景に、以上のような意図が存在することについて、触れることを避
ーン
水路とした「新たな大東亜共栄圏」形成への野望に与することになりかねません。
現在の政治情勢のなかで、労働組合がこのような提言を行なうことは、結果として、鉄道の対外進出を
とくに、朝鮮半島をめぐって 、、 戦争の暗雲が急速に拡大し、「有事体制の確立」が公然と主張される
められることは論を待ちません。
鉄道」の例を見ても明らかです。
また、こうした意図は、闘う労働運動の存在や、労働者の権利に対する徹底した攻撃と表裏一体で進
。対外的な鉄道政策が、必ず国家意志と一体のものとして進められることは、かつての「満鉄」「泰麵
を支配するか、いかにアジアの権益を確保するかという明確な国家意志に貫かれたものに他なりません
費やした目的は、明らかに、鉄道の対外進出を水路として、いかにアジアの市場や資源、安価な労働力
国際部会答申」を設け、それ以前の答申では触れられることのなかったこの分野に最も多くのページを
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