福島原発事故はますます深刻さを増してきている。福島の子どもたちの甲状腺がんの激増、1㍑あたり2億4千万ベクレル高濃度汚染水の大量漏れ。だが安倍反動政権は原発再稼働に突進している。そうした中で福島では、「2・23怒りのいわき行動」が320人の結集で行われた。
集会の第一部として「子どもたちを被曝から守ろう」の訴えが行われた。ふくしま共同診療所・運営委員のお母さんと、診療所の医師が訴えた。お母さんは「福島の子どもの74人が甲状腺がんだと発表され、母親として心配でなりません。県はすぐに放射能の影響ではないと断言したが、では何が原因なのか。ふくしま共同診療所こそ福島は求めていた。これからもよろしくお願いします」と訴えた。
第二部は、「いわき住民の声」。畜産農家の斎藤栄一さんは、「いま、牛たちに繁殖障害、難産が増えている」と福島農民がおかれている深刻な現状を語った。つづいて。「いわき駅前アクション」の5人が登壇し、「一番怒っていることは、決定する人は霞ヶ関で、実際に健康被害をうける私たちには決定権がないこと。自分から健康被害を言いにくくされ、大きな鳥もそこらへんで死んでたり、明らかに異常なことが起きています」と激しい危機感を訴えた。
第3部は「たたかいのアピール」として の椎名千恵子さんが、「今、『あきらめられるか、忘れられるか』です。怒り続けましょう。責任取れと言い続けましょう」と3・11郡山行動を呼びかけた。
集会の最後に、動労水戸の石井委員長が常磐線竜田延伸阻止を訴え、NAZENいわきの青年が行動提起をおこなった。 集会後、いわき市内をデモ行進。途中、東京電力のいわき補償相談センターへの申し入れをおこなった。
デモ解散地のいわき駅前で、動労水戸の辻川副委員長は、「駅や線路の周り、町中に放射性物質が詰め込まれた土嚢が積み上げられている。お前たちが作ったものを、なぜ住民に責任をおしつけるのか!」と激しく弾劾し、竜田延伸絶対阻止の決意を語った。
動労水戸は1月31日、広野ー竜田間の運行再開に向けてのキャンペーンの一環でもある「ポケモントレイン」の運行に反対し、勝田車両センターで半日間のストライキを闘い、翌2月1日、2日とポケモントレインの発車時間にあわせて、いわき駅前で連続3日間の抗議行動を行った。また2日午後、「ふくしま共同診療所報告会」が開催され、多くの地元住民が参加し、福島の怒りが爆発する画期的な場となった。
動労水戸の闘いは、原発・放射能とたたかう住民運動の展望をも切り開いている。
動労水戸の闘いに続き、3・11郡山に総結集しよう。
3・11反原発福島行動‘14
3月11日(火)午後1時開場 郡山市総合体育館
2.25民主労総国民ゼネスト
「パククネ政権1年、このままでは生きられない!」―韓国ゼネストが、パククネ大統領就任1周年の2月25日、ソウルなど全国12ヶ所、10万人の参加(ソウル4万)で大爆発した。 この日、韓国民主労総は、民営化と闘う鉄道労組8千人を先頭に867事業場で同時ストライキを敢行し、商人や露天商なども仕事をやめてストライキに合流するなど、パククネ政権打倒までやむことのない壮大な闘いが始まった。