「JR、そして日本はどこへ行く?」家族会連続講座に参加して

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「JR、そして日本はどこへ行く?」

家族会連続講座に参加して


《連続講座を企画して》
 家族会会長 佐藤正子
 動労千葉家族会は6月23日、第25回家族会連続講座を開催しました。内容は中野顧問による「JR、そして日本はどこへ行く?」でした。
 日本はどこへ行く−では、小泉政権が日本を「戦争をする国」へ変えようととしていることについて、JRはどこへ行く−では、東日本の「ニューフロンティア21」と貨物の「ニューチャレンジ21」という二つの経営計画について詳しく学習しました。
 今回の講座では、講義の後参加者から「JRがどういう会社になるのか」「検修・構内の外注化がされたら生活はどうなるのか」等々の意見が出されました。こうした会社の事や世の中の動きについてもっとよく知りたい等の話も出されました。私も、あらためてしみじみと怒りをもって聞きました。もっとたくさんの家族の人に聞いて欲しかったと思いました。
 JR東日本の「ニューフロンティア21」という構想のひどさ…よくもこの様な構想を考えたものだと怒りを感じます。そしてこれ程ひどいものを受け入れてしまった組合にも憤りを感じます。
 とてもたいへんでしょうが動労千葉には絶対頑張って欲しいと思います。労働組合が弱くなった時に戦争がおきるということですが強くなって強くして戦争をさせない様にしましょう。
 今回の連続講座の参加者からすばらしい感想文が寄せられましたので掲載します。

《 連 続 講 座 感 想 文 》

 家族会 Y・Sさん
 有事立法はあちこちの動員に参加し、たくさんの方々のお話しを聞いて深く感動し廃案をめざしてがんばろうと思っています。国の財政危機を戦争によって解決するなどもっての他だ!と思う。
 軍隊は人民を守らない!軍隊は軍隊を守る!の沖縄の方々の悲惨な経験からの声をたくさんの人々に伝えたいと思う。
 本題である「JRはどこへ行く」の勉強の中でまさしくすぐそこまで外注化、出向が来ている事実に驚きました。我が家の場合社宅で暮らしているので家までも奪われる危険があるのでは?ととてもブルーになってしまいました。
 帰宅して“幕張電車区のみ反対運動のおかげでかろうじて残っているが時間の問題ではないの?”と聞くと“平気!平気!子会社に出向になってもグループ企業だから住んでいることは可能だし居住権がある限り出ていかなければいい事だ!!”と力強い(?)言葉が主人からかえってきましたが……
 私も年金に関しては20年近く積んできましたが、これから先の支給の事を考えると憤りをひどく感じます。民間の保険会社の年金貯蓄に加入するのは納得がいかないし、この先も吸いとられるだけ吸いとられて支給される額が激減されるこのペテンをどこに訴えればよいのか怒りがおさまりません。
 労働者がいるから会社が成り立ち、人々がいて国が成り立つのはずなのに「会社があるから労働者が働ける、国家があるから人々がいる」のあべこべの理念がまかり通る近頃の現状、納得のいかない事ばかりです。そのうち長男が大学へ行き学資に苦労しながらも長女の孫にはぜいたくをさせてあげられる様なささやかな生活を送っていける安心した暮らしを望むことは不可能なのでしょうか?
 何はともあれ人生において労働時間が最も長い訳ですから、楽しみながら仕事が出来る環境をめざして主人、そして親組合の皆さんを微力ながら支えつつ応援して行こうと思います。今日はありがとうございました。

 家族会 S・Kさん
 今回、中野顧問にJRと日本の現状、そしてこれから起ころうとしている事について説明して頂きましたが、知れば知る程不安がつのりました。JRのメンテナンス部門外注化計画については、電車区勤務の主人はまさに当事者にあたります。今後の生活はどうなってしまうのでしょうか。又、戦争の問題についても、何年か前まではその可能性を聞かされても、敗戦の痛みを知り、平和憲法をもつ日本が二度と同じ道をたどるとは絶対にありえないと思っていました。しかし、有事立法を政府が推し進めようとする現在では、現実的な問題として危機感をおぼえます。
 私達をとりまく社会はいつからどうしてこんなに不安定で暮らしにくいものに変わってしまったんでしょうか…でも、悲観的に考えてばかりではいけませんよね。子供たちが生きてゆく未来は明るく希望に満ちたものであってほしいと願います。その為に、今、私にできる事は何なのでしょうか。正直な所、難しいことはよくわかりません。でも、今回の講座をきっかけにもっと真剣に考えなければと思いました。
 ただただ時代に流されるのではなく、今社会では何が起こり、これからどう動いて行こうとしているのか?まず知る努力をしようと思います。そして、社会で、動労千葉で頑張っている主人をサポートし、しっかりと家族を守っていこうと思います。ほんの微力かも知れませんが、無力ではないと信じます。希望と信念をもって決してあきらめない事が大事なんだと思っています。

 家族会 K・Yさん
 6月23日、初めて連続講座に参加させて頂きました。感じたことは第1に、日本は平和で安全な国だと思っていましたが変わってきているという事、第2に、それにともない他の企業やJR東日本もリストラ計画をたて外注化の方向にどんどん進んでいるという事、第3に、西日本や東海で始まっているという年令給が47歳くらいでとまり、成績給になってきている。
 この状況で定年まで仕事を続けられるのかとても不安になりました。
 世界の情勢はたまにテレビのニュースを見るぐらいで深く考えた事もなく、新聞など見ていなかった私にはとても勉強になりました。又、テーマにあるようにJRはどこへ行ってしまうのかとても不安になりました。今後、みんなで講座などに参加をして協力や団結をして行きたいと思います。会長の佐藤さんを初め役員の皆さん親切で話しやすくたいへん楽しかったです。又、参加したいと思います。

 家族会 Y・Fさん
 第25回家族会連続講座に出席させていただきました。初めての勉強会にはたして私に理解できるのか疑問に思っての参加でした。
 テーマは、“JR、そして日本はどこへ行く?”中野顧問のお話しは、アメリカ経済の危機が戦争を招いているという話しから小泉政権の有事のあり方、終身雇用制度、年功序列賃金、企業内組合の詳細といった順で始まりました。
 最初は、何故アメリカ経済の話しや戦争といった話しが絡んでくるのか正直言って理解できませんでした。しかし歴史は繰り返すもので、過去の戦争の裏には常に経済の危機があったこと等、その内容は話が進むにつれ要点をつくものとなりました。
 今更ながら動労千葉の活動の深さを知り、我々がこれからすべきことを考えさせられる内容でした。
 特に眼からうろこだったのは、今の年金制度が破綻しかけているのはただ単に小子化だけに問題があるのではなく、終身雇用制の破綻から来ているものだというお話し等は、正に今流されている情報を鵜呑みにしている自分の姿を浮き彫りにするものでした。
 様々な情報が流れている今、私達はいろいろな角度から情報を収集し、その中で何が正しいかを見抜いて行かねばなりません。
 膨大な情報に流されずそして自分だけが良ければいいのではなく世界規模で良くならなければ本当の平和はありえないということに気付く事の出来た日となりました。
 今後は、ただ成り行きに身を任せる人生ではなく自分で切り開いた人生となる様、納得できないことにはNOといえる自分でありたい思います。
 動労千葉という団体においても一本の矢ではなく三本の束となり不当な扱いに対し我々エンプロイーの立場から闘っていって欲しいと思います。そして最後に、一人でも多くの家族会の方にこうした勉強会に参加していただきたいと思いました。今、こんな時代だからこそ一人ではなく皆で一緒にこれから何をすべきか考えてみては如何でしょうか?

 家族会 I・Eさん
 私たちの身近にせまる現実を、今の政界、世情を資料にして頂きとてもわかりやすく説明して下さったので、日ごろの新聞の見出しや政界でよく使われる言葉の理解もわかりやすくして下さって勉強になりました。昔の国鉄時代から今のJR時代への変貌や今の景気の悪さは個々誰も予想していなかった事でしょうが、この現実を受けとめて家族共々団結を強いられなければならないものとして、頑張りたいと思います。

 家族会 F・Nさん
 毎回とても為になる、お話しを聞かせて頂きありがとうございます。今回もまた難しい問題ですが、私たちにとって現実であり、真剣に考えなければいけないと思います。昔に比べたらどんどんきびしい世の中になって来ているので、これからどう生活して行けば良いのでしょうかってだんだん不安になってきます。

 家族会では次回の連続講座を10月27日に銚子において開催する予定です。
内容は未定ですが、ご希望の企画等がありましたら家族会までお寄せください。
多くの家族会の皆さんの参加をお願いします。

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