団結して「反対」を貫こう!攻撃は必ず打ち破れる!
「運転士・車掌廃止」提案では、「同一担務は最大でも10年」(実施日以前から通算)とされている。また、誰を乗務員にするかは「通常の異動」という形で、管理職の胸三寸ですべて決まる制度にしようとしている。
すでに会社は、鉄道の現業部門はJR本体に全く残さず、すべて別会社化する構想を打ち出している。いずれ転籍という問題が出てくることは間違いない。
今回の攻撃は、これまでのライフサイクル制度を既成事実にして、「10年で管理職になれなければ出向・転籍しろ」というものだ。それは、JRで働くすべての労働者の未来がかかった問題だ。
職場では、「実施されたら、いつどこに出されるかわからない」「この先どうなるか、未来が見えない」「管理者へのごますり競争になる」といった不安の声があがっている。将来の展望を失って退職する仲間もでてきている。
不安を抱える仲間に訴えたい。団結して声をあげよう。攻撃は必ず打ち破れる。職場からの団結した闘いこそ、会社施策を阻止する最大の力だ。動労千葉はそのことを、現実の闘いの中で何度も体験してきた。
職場に闘う労働組合をとり戻そう
館山運転区や木更津支区廃止攻撃には、団結を守り、反対を貫いて闘いぬいた。そして、全員が希望どおりの異動をかちとり、組合員をバラバラに分断する狙いを打ち破った。国鉄分割・民営化過程で駅や売店に不当配転された仲間も、闘いの力で取り戻した。
検修・構内業務の外注化をめぐっては、「再雇用と引き換えに外注化に協力しろ」という卑劣な攻撃を打ち破り、12年にわたって外注化を完全に阻止し続けた。団結して闘うことこそ労働者の生きる道であり、未来を切り開く方法だ。
ライフサイクル制度は、東労組幹部が組合員にも隠して会社に「逆提案」し、労使一体で推進することによって成立した制度だ。そうでなければ運転士を駅にたらい回しにすることなどできなかったのだ。
だからこそ、今必要なのは本当の意味で労働者のために闘う労働組合だ。現場労働者のための組合をとり戻すことだ。こういった現実に団結して立ち向かうために労働組合があるのだ。
現場からの真剣な闘いは社会を動かす
断固として配転を拒否し抜けば、会社も運転士や車掌を易々とたらい回しにすることなどできない。現場からの闘いは、会社施策のウソと矛盾を暴き続けるからだ。
「運転士・車掌廃止」に対して、世間的にも安全の崩壊やローカル線切り捨てを心配する声が多くあがっている。これを本当に社会問題化して攻撃を阻止する力は、現場からの真剣な闘いにこそある。
「自動運転で乗務員は必要なくなる」など真っ赤な嘘だ。どんなに制度を変えても、現実に運転士や車掌を廃止することなどできない。会社は乗務員抜きで一本の列車も走らせることはできない。日々、安全を守っているのも、何千人という乗客の命を預かっているのも、すべて現場労働者だ。労働者こそ、社会の主人公であり、職場の主人公だ。
だからこそ、団結して闘えば攻撃は必ず打ち破れる。すべての仲間に訴える。ともに団結し「運転士・車掌廃止反対」の声をあげよう。