「現場第一線」「鉄道事業を支えるプロ」を切り捨て鉄道の安全が守れるか!
「運転士・車掌」廃止提案は絶対に許せない! それは乗務員の誇りを踏みにじり、鉄道の安全と雇用を破壊するからだ。
JR東日本の今年度の募集要項を見てほしい。ポテンシャル採用は「総合職」、プロフェッショナル採用は「エリア職」に変更された。
会社が社員に〝期待すること〟からは、「鉄道事業を支えるプロ」も「現場第一線で活躍」も完全に削除されている。それで、「エリア全体のマネジメント」を担い、「新しいサービスを創造」しろというのだ。
「現場第一線」の労働者はJR本体にはいらない? 本当にふざけている! それで安全が守れるはずがない! 現場で日々、車両や線路、設備の安全を守り、何千人もの乗客を乗せて、命と鉄道の安全を背負って乗務していることを何だと思っているのか!
別会社化・転籍強制の宣言
採用者数は1800人と例年以上だ。全員が「マネジメントを担う」などありえない。
「変革2027」では「20××年」の構想から運輸区も含めて現業機関はすべて消されている。JR本体には企画業務と混み運用できる業務だけ。それ以外の鉄道業務はすべてJR本体から放り出し、別会社化する宣言だ。大量採用して、管理者になれない者は次々に外注先に出向・転籍させようというのだ。
労働者をコマのように扱い、低賃金に突き落とすということだ。許してはならない!
現場業務は企画業務と「混み運用」できるものだけ?!
「変革2027」より
鉄道で働く者の誇りにかけて闘う!
「運転士・車掌廃止」提案との闘いには、JRで働くすべての仲間の雇用と鉄道の安全がかかっている。だから、絶対に認めるわけにはいかない!
提案では、「同一担務は最大10年」「多様な経験」と打ち出されている。「様々な業務経験」として駅業務や乗務員、企画部門とともに「出向」が掲げられている。「グループのすべての社員が主役」「活躍フィールドを拡大」といって、出向や転籍を正当化している。会社は明らかに労働者を子会社、孫会社へと次々に突き落とそうとしている!
「運転士・車掌廃止」提案は、乗務員から誇りと団結を奪うことで、JRで働く全労働者の権利を奪うための攻撃だ。
だが、現場労働者を侮辱するにもほどがある! ここまで会社に好き勝手に言われて黙ってはいられない!
日々、列車を安全に走らせることを軽んじるなど、鉄道で働く者として絶対に認められない! 「安全は輸送業務の最大の使命」だ。われわれは命と安全を守ってきた歴史と誇りにかけて闘いぬく!
何より、会社がどんなに制度を変えようと、運転士は運転士であり、車掌は車掌だ。列車の運行も乗務員が担うのだ。乗務員抜きでは、会社は一本の列車も走らせられない。
だからこそ、現場から一人ひとりの労働者が決して諦めず、団結して反撃にたちあがれば、必ず攻撃を打ち破ることはできる。
今こそすべての仲間は声をあげよう! ともに闘う労働組合を職場に取り戻そう! そして、「運転士・車掌廃止」を絶対に阻止しよう!