「新しい戦前」を突き破れ!
関東大震災から100年
8・11労働者市民のつどい
戦後78年目の8・15を期して8月11日、東京・烏山区民会館において労働者市民のつどいが開催された。
連帯アピールにたった高山俊吉弁護士は、「誰が戦争を起こすのかはっきりさせなければいけない。戦争の原因を根絶やしにする闘い―絶対反戦で闘おう」
在日ビルマ市民労働組合のミンスイ会長は、「国軍が武器を買うカネが日本の企業から流れている。技能実習生制度では安く外国人労働者を雇って毎月50件くらいの労働相談が来る状態だ。ともに闘いましょう」とアピール。
再び戦争か革命かの時代
基調講演にたった森川文人弁護士は、「終わりの見えないウクライナ戦争から世界大戦への危機という帝国主義の時代の再来、物価高騰と低賃金に喘ぐ生活、反動法案が97%通っていく国会。100年前と似たような現代、これは私たちの選択なのか。世界では、フランスの年金ゼネストをはじめ、世界中でストライキの嵐だ。
日本では、100年前、ロシア革命、シベリア出兵、コメ騒動など戦争と革命の時代を迎えていた。このとき関東大震災で起こった朝鮮人・中国人虐殺の真相は、当時連帯が始まっていた日朝労働者が団結して、戦争を行う国家・資本に立ち向かうことへの恐怖と弾圧のために権力側から意図的に流されたデマによって起こっている。このことは100年後の今、私たちの前に突きつけられている課題でもある。戦争を終わりにするために反戦と革命を一つのものとして闘おう」と訴えた。
11月労働者集会へ!
松本ヒロさんの痛快な権力批判のコントをはさんで、動労千葉関委員長が発言に立ち、「日韓連帯が始まって20年を迎える今年、日本の労働者階級として自国の戦争政策を許さず闘おう。国境を越えた団結をつくり出してきた11月労働者集会に結集し、世界戦争・核戦争を阻止しよう」と訴えた。
流すな原発汚染水を!
「処理水」は、放射能汚染水だ
政府・東電が8月下旬にも海洋放出しようとしている汚染水の総量は133万㌧に及ぶ。そのトリチウムの放射線量は860兆ベクレル、途方もない数値だ。トリチウムは発がん性のある猛毒だ。
さらに、政府の言う「処理水」には、アルプスで除去しきれていない核種が60以上ある。又、通常の原発の放水のものと、事故を起こしメルトダウンした原子炉から出る汚染水とは同等に考えられないのだ。
2021年4月の海洋放出の閣議決定から2年、地元漁民をはじめフクシマの怒りとともに日本中の、そして世界中の労働者・農漁民は放出絶対反対の旗を掲げ、全国各地で放出反対を訴え続けてきた
「関係者の理解なしに処分しない」
2015年1月政府と東電は、福島県漁連に対し、タンクにたまった原発汚染水について「関係者の理解なしにいかなる処分もしない」との文書を提示し約束していた。それを反故にし、「タンクがいっぱいになったから」「経費が一番かからないから」と海洋放出を強行するというのだ。 東電は「風評被害」による損害は賠償すると言っているが、人々が代々まもり、地域で受け継いできた生業を奪うことは、お金で解決できるようなことなのか。
「水俣」を繰り返すな!
いったん放出された放射性物質は二度と回収されることなく、海流にのって世界中の海に散らばっていく。たとえ薄まっても水俣病の有機水銀と同じように、海の食物連鎖のなかで生体濃縮され、最後は人の生命をも危害を与える。「水俣」を繰り返してはならないのだ!
「処理水」という名の
汚染されている水
安全ならば 流す必要はない
安全ではないならば、
なおされ流してはならない