われわれは9月13日から工臨488行路の指名ストライキに立ち上がる。この闘いは、乙行路の軽減をはじめ、乗務員の労働条件全体をかけた闘いだ。
命よりコスト優先するのか!
9月8日、工臨488行路の指名ストをめぐり千葉支社と団体交渉を行った。 まず組合からDLへの冷房設置について追及した。これは組合が10年以上要求してきた問題だ。しかもこの間、工臨の担当者が倒れる事態が相次いでいる。今すぐにでも対策が必要な状況なのだ。
しかし、会社の回答は「冷房設備を整備する計画はない」というものだった。メッシュ状のベストに保冷剤をつけることを「暑さ対策」としてきたが、ただの 一時しのぎに過ぎない。しかも猛暑の中で、保冷剤の予備を持ち歩かなくてはならない。それ自体が新たな負担だ。
新型車両を導入するときには冷房設置を要望するというが、時期の目安は2020年だという。会社は「今後も対策を検討する」というが、具体的な対策は一切出てこない状態だ。
組合からは、冷房が設置できないなら行路を2つに分割するよう要求した。乗務を短くすれば、その分負担は軽減できる。しかも臨時列車の行路なので、通常行路との兼ね合いもなく変更できる。
しかし会社は、「現段階で行路の分割はしない」「分割すればその分、作業効率が落ちる」と回答した。要員増でコストが増えるから行路を分割できないということだ。すでに乗務員が倒れているのに、命よりコストを優先するのか! 絶対に許すことはできない。
乗務員に責任転嫁するな!
さらに千葉日報に対して千葉支社がだした「体調チェックは徹底している。睡眠時間も確保されており問題はない」というコメントについて追及した。
会社は「体調チェックは点呼時に行っている」「体調が悪ければ申告してくれ」と回答した。「申告しなかった方が悪い」という論理だ。乗務員への責任転嫁は絶対に認められないと、徹底追及した。
また、脳梗塞の場合は本人に自覚がない場合が多い。自己申告に任せれば、重大な問題につながりかねない。停止位置不良を繰り返した場合などに、真っ先に体調不良を疑って対策を行うよう管理者などに周知・徹底することを確認した。
乙行路をただちに緩和しろ!
さらに睡眠時間について、組合から「具体的に何時間確保しているのか」と追及すると、会社は「ルールの中で、必要な時間は可能な限り確保する」というだけで、まともに回答できなくなった。
会社は着発6時間を基準にしているが入出区にかかる時間は考慮されていない。結局、3時間ほどしか寝れない場合さえある。こんな状態で明けが12時をすぎる行路が次々に増やされているのだ。
組合からの追及の中で、会社自身が「行路のバランスが悪い」「甲が短く乙がすごく長い行路がまだまだある」と認めざるを得なくなり、「次期ダイ改に向けて検討する」と回答した。
この間の闘いが会社を追い詰めてきている。行路緩和の実現、高齢者対策の実施、DL業務の労働条件確立まで全力で闘いぬこう。
【動労千葉総決起集会】
「運転士の乗務行路緩和ー高齢者対策実施!DL業務労働条件確立!外注化粉砕ー大量退職を利用した組織破壊攻撃粉砕!CTS就業規則改悪=雇用破壊絶対反対! 組織拡大」
9月12日(月)18時~ DC会館
【9/13 千葉支社抗議行動】
9月13日(火)13時~ JR千葉支社正門前集合