韓国でKTX(韓国新幹線)の乗務員がストライキに突入した
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●1ヵ月は闘う覚悟!
2月22日、韓国でKTX(韓国新幹線)の乗務員がストライキに突入した。午前11時、ソウル駅で開かれたスト出陣式で、彼女たちは「最低1ヵ月は闘う覚悟でストライキを準備した」と決意を明らかにした。
KTX乗務員の仕事は「鉄道流通」に外注化-委託されていて、彼女たちは酷い労働条件にずっと耐えてきた。ところが今度は「KTX観光レジャー」という会社に、さらに委託するというのだ。
日本で言えば、この3月ダイ改で強行されようとしている「グリーンアテンダント」にあたる労働者たちだ。
●生命を担保に金儲け!
彼女たちは次のように訴えている。
▼初めてKTX乗務員を募集したとき、私たちのほとんどは鉄道公社の職員だと思った。委託とは何か、非正規職とは何かも知らな かった。乗客に笑いかけ、飲食品サービスをするのが乗務員の主な業務ではない。乗客の安全を一線で守ることが乗務員の最も重要な仕事だ。だがKTX乗務員 はまだ安全教育を一度もきちんと受けたことはない。
▼私たちは非正規職にも、どんな委託にも反対する。安全を担当する乗務員として生まれ変わる。乗客の安全を守るべきわれわれを不良企業に委託させるのは、乗客の生命を担保に金儲けをするというのと同じだ。
───と
●日本でも全く同じ攻撃!
われわれも全く同じ事態に直面している。
グリーン担当車掌業務の委託・外注化、駅業務の「一括委託」や契約社員の導入、検修・構内業務の外注化、保線・電力・信通業務の全面的な外注化など、安全 を無視してあらゆる業務が外注化されようとしている。今こそ闘わなければならない。この間、千葉で検修・構内業務の外注化を阻止しつづけてきたことの意義 は大きい。さらに闘いを強化しよう。
この3月に強行しようとしているグリーン担当車掌業務の外注先は、㈱日本レストランだ。韓国の労働者たちが訴えるように、安全を担うべき乗務員を、飲食 サービス員にしてしまうということだ。尼崎事故が起き、羽越線の事故が起きているというのに、絶対に許せない。06春闘ストライキ、安全運転闘争に全力で たちあがろう。