「車掌1100人削減」の全面的ワンマン化に怒りの声を!
JR東は首都圏7路線のワンマン化を発表し、そのうち25年春には常磐線と南武線でワンマン拡大を行うとした。常磐線・綾瀬駅~取手駅間では初の10両編成でのワンマン化が強行されようとしている。
何が「人手不足」だ!
発表において会社は、ワンマン化の理由に「人手不足への対応」を挙げて、効率化と〝鉄道を持続可能にするため〟としている。だが、こんなもの真っ赤なウソだ。
そもそも、真剣に乗務員を確保しようと思うなら、ジョブローテーションや融合化・統括センター化など行うはずがない。
運転士・車掌の職名まで廃止し、「鉄道ありきで考えるな」などと言えば、「運転士や車掌としてやっていけるのか」という思いになるのは当然だ。実際、この間若年退職が急増している。職場を「いつ強制配転されるのか」「次は何をやらされるのか」という状況に追い込んでおいて何が「人手不足」だ。ふざけるな!
誰が安全を守っていると思っているのか!
また、会社はワンマン化を通して「社員の就労意識を『人ならではの創造的な仕事』へシフトさせる」などと語っている。運転士や車掌の仕事は「人ならではの仕事」でも「創造的な仕事」でもないというのだ。誰が鉄道を運行し、安全を守っていると思っているのか! 絶対に許せない!
ここに会社の本音が現れている。〝大事なのは鉄道業務ではなく、利益を生み出すこと〟ということだ。そうでなければ、こんな言葉を上から目線で吐けるはずがない。
駅は無人化・外注化され、全面的なワンマン化で車掌も激減となれば、「駅→車掌→運転士」という養成体系は完全に崩壊する。唯一、外注化等の対象になってこなかった乗務員も、再編攻撃の対象にならざるを得ない。そして、すべての責任と負担は運転士へ――これが鉄道会社のやることか!
職名廃止・融合化も、新系列車両の機能保全(旧車両の交番検査)も含めた検修部門の全面外注化・分社化攻撃も、鉄道業務をどこまでも軽視する施策だ。「IT企業化」「鉄道部門4千人削減」を掲げる会社にとって、「企業利益を生み出すことだけが創造的」ということだ。
それは結局、〝どうやって運転士にすべての負担と責任を押し付けるか〟〝労働者の権利を奪い、団結を破壊し、要員削減・コスト削減するか〟ということだ。こんな腐ったものに、「社員の就労意識をシフトさせる」など絶対に許してはならない!
ともに声をあげ、闘おう
会社がどんなに軽視しようと、鉄道を動かし、安全を守っているのは乗務員や車両検修、駅、保線、電力等の現場で働く労働者だ。だからこそ、現場労働者の団結した声と闘いにこそ、会社の攻撃を打ち破る力がある。
カギを握っているのは闘う労働組合だ。決して社友会ではない。職場から声をあげよう。動労千葉に結集しともに闘おう。「人ならではの創造的な仕事へシフト」粉砕! ワンマン拡大・車掌1100人削減を阻止しよう!