動労千葉第52回定期大会が9月25日、DC会館において開催された。佐藤副委員長の開会あいさつで始まり、佐野書記次長の司会で進められた。まず資格審査が行われ、大会成立が宣言された。議長団に、津田沼支部の相馬代議員、幕張支部の北嶋代議員を選出し、議事が進行された。
スローガン案提起に続き、執行委員長あいさつが行われた。関委員長は、世界戦争・核戦争の危機。ウクライナ戦争や「台湾有事」をあおり、大軍拡と戦争国家化に向かう岸田政権との対決。国交省検討会路線―国家改造計画、鉄道の軍事利用を許さない戦争協力拒否。「4千人削減」、融合化、外注化、65歳雇用問題、との闘い。11月6日、日比谷への全力結集。締めくくりに、組織拡大へあと「一歩」を踏み出すことを熱く訴えた(別掲)。
来賓あいさつでは、三里塚反対同盟から太郎良決戦本部長から労農連帯のさらなる発展と10・9三里塚全国集会への参加、葉山岳夫動労千葉弁護団長は「時効」を打ち破って1047闘争勝利まであと一歩の壁を突破することが訴えられた。
さらに新社会党鳰川書記長、動労千葉を支援する会・織田事務局次長、動労千葉OB会・永田会長、動労千葉家族会・佐藤会長から挨拶を受けた。
その後経過報告に入り、一般経過報告、労働協約・協定締結報告、事業部報告、法廷闘争報告、組織・財政・規約検討委経過報告、決算報告、会計監査報告が行われた。議事に移り、大会延期承認、決算承認、労働協約・協定締結承認のあと、昼食休憩をはさみ、22年度運動方針案が執行部より、組織・財政・規約検討員会報告が花崎薫委員長から提起された。
質疑・応答、委員長総括答弁ののち、スローガン案、方針案、予算案が採択された。スト権投票は100%で批准。委員・各種委員の選出、大会宣言発表・採択の後、議長団解任挨拶、中村副委員長の閉会挨拶、関委員長の団結ガンバローで第52回定期大会を終了した。
関委員長あいさつ(要旨)
困難な課題、ここを突破するために
最大の闘いは動労千葉の組織拡大をかちとることです。ここを突破するために、全組合員の、すべての力を結集していただきたい。
たしかに困難な課題です。動労千葉の組合員の大半はエルダーやシニア社員になっています。支部の組合員が少なくなっているので、支部を維持することも大変な課題です。支部の機能を維持していくために、目の前の困難や課題と組合全体で団結して取り組んでいくことが必要だと思います。
もう一方で、職場にかけられているのは国鉄分割・民営化以来の大攻撃です。4千人削減などの激しい攻撃の中で、職場の労働者の意識は動いています。決して簡単ではないとしても、可能性は間違いなくあります。
私たち動労千葉は、国鉄分割・民営化と対決し抜いてきました。外注化攻撃にも組織を挙げて全力で阻止してきました。それは単に組合員のためだけに闘ってきたわけではありません。この攻撃が全労働者の権利と労働組合の未来がかかった問題だったからです。「子どもや孫たちの世代に非正規職だけの社会を残してはいけない」と訴えて闘ってきたんです。JRがかけてきている大攻撃に対して、今こそ動労千葉が貫いてきた闘いが必要です。
そのために「1人」を獲得することです。本格的な組織拡大の展望も、「1人」を獲得するところから生まれます。動き出さなければ可能性も生まれません。ひとつ壁に穴を開ければ、必ず新しい展望が生まれてきます。「1人」を獲得するために、一歩を踏み出しましょう。私も現場にいますからよく分かりますが、現場でその一歩を踏み出すことは大変です。踏み出したからといって、簡単にうまくいくわけではありません。でも、ここで一歩を踏み出していくことが重要だと思います。そのために本部と支部、組合員との関係を密にしていくことが必要です。すべてを組織拡大の観点から、よろしくお願い致します。
JRの大攻撃と対決し、組織拡大に向けた方針の確立に向けて、本日の大会での活発な討議をお願い致します。