「ライフサイクル」提案を白紙撤回させよう!
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「『ライフサイクル』の深度化」に関する申し入れ
動労総連合申第15号 1.「『ライフサイクル』の深度化」について、制度を新設する理由及び目的を具体的に明らかにされたい。 鉄道事業配属採用社員については、「駅→車掌→運転士」と進む「ライフサイクル」を中心とした運用を行っており、車掌・運転士の双方の業務を理解する人材が育つなどの成果が上がっていると認識している。一方、当社にとって一段と厳しさを増す経営環境の下、提示した3つの必要性がますます高まってきている。このため、従来の「ライフサイクル」運用を深度化し、「運輸のプロ」を育成して運転士、駅、指令等に配置することで、安全・サービスレベルのさらなる向上を図りたいと考えている。 2.首都圏7支社における運転関係及び営業関係の要員需給について、具体的に明らかにされたい。 今後とも、業務運営に必要な要員は確保していく。 3.「『ライフサイクル』の深度化」について、次の点を明らかにされたい。 「任用の基準」に則って取り扱うこととなる。 (2)「40歳までに駅に異動する」とした理由について。 駅に5年間勤務後、全員が「運輸のプロ」として運転士、駅、指令等の各職場で力を発揮し、スキルアップするための期間を可能な限り長くとるため、40歳を駅への異動の期限とした。 (3)異動にあたっての人選の考え方及び異動人数について。 鉄道事業配属採用社員で運転士職に就いた者について、通常の異動の他に、全員が40歳までに、ホーム業務等の駅輸送業務等に従事することを考えている。 (5)異動にあたっての教育について。 必要な教育は実施する。 (6)5年間勤務した後の運転士への復帰を「6?8割」、駅等への配置を「2?4割」とした理由について。 駅での5年間の勤務が終了した後については、運転士や駅、指令等に配置することとなるが、通常の人事異動と同様に取り扱うこととなる。 4.「『ライフサイクル』の深度化」により営業職場に異動した後の賃金及び手当等について、どのように取り扱おうとしているのか会社の考え方を明らかにされたい。 本施策に関する賃金等の取扱いについては、成案が得られ次第、別途提案する。 5.「『ライフサイクル』の深度化」は、「営業?章章?運転士」という基準昇進ルートのもとで、営業職場における要員確保・養成がほとんど行われないために要員需給が逼迫するという状況の中で、営業要員の確保を目的とした施策としか考えられないが、今後の営業職場における要員確保の考え方について明らかにされたい。 本施策の趣旨は、駅輸送業務に関する要員事情の改善を図ることではなく、「お客さま視点に立脚したサービス・業務遂行の必要性」「運輸業務全般に習熟した人材を育成していく必要性」「鉄道運行部門全体の安全レベルの向上を図る必要性」を満たすことである。 6.定年延長及び運転士の高齢者対策について、会社の考え方を明らかにされたい。 就業規則等に基づき取り扱うこととなる。 7.「『ライフサイクル』の深度化」提案を撤回すること。 本施策は、提示した3つの必要性を満たすために効果的な手段であると考えており、撤回する考えはない。 |