「シニア制度」差別地労委第8回審問(10月9日)

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シニア制度差別地労委第8回審問(10月9日)

浅野さんが3名を代表して証言 
〜JR東日本の不当労働行為を糾弾〜

 10月9日、千葉県地方労働委員会において「シニア制度」差別事件の第8回審問が行われ、申立人3名を代表して浅野さんが証人として出席し、「シニア制度」による不当な差別を行っているJR東日本を糾弾する怒りの証言を行った。

63歳までの継続雇用を約束する
 証言ではまず、96年に東京メディアサービスに出向した経緯について、JRのOBが63歳を契機に退職することから、その補充に浅野さんが希望したこと、東京メディアサービスの入社式で、60歳定年になっているが本人が希望すれば63歳まで働くことができるとの話だったので63歳まで働くことで約束を行ったことなどを証言した。
 次に、「シニア制度」が組合に提案されて以降の状況については、すでに出向している者については試験などは関係ないと思っていたが、組合からの説明で再雇用の時に試験を受けなければならないことを知り、「国鉄入社以来40年になる者に対してなぜ今頃試験を行う必要があるのか」という疑問と怒りが沸き上がったことを明らかにした。

JR東日本の圧力
 しかも、「本当は続けて働いてもらいたい」との話が東京メディアサービスの役員から直接話されるなど「シニア制度」導入により困り果てていたこと、さらに「知っている職場があるので世話をする」との話まで出ていたが、JRからの圧力でその話もなくなったこと、東京メディアサービスの下請け会社で、作業が多くなった時に臨時で作業してもらうエルダースタッフのリストに入れることもできるとの話だったが、これもJRの圧力でできなくなったことを明らかにした。

退職させる要員需給ではない
 一方、「シニア制度」の導入により3名が排除されたことによる東京メディアサービスでの要員需給の問題について、幕張事業所では浅野さん、三平さんがが8月に60歳を迎えることから、蒲田事業所からプロパーを1名、公募により新規に1名を採用するなど、要員需給は逼迫しており、到底2名を退職させられるような状況ではなかったことを証言した。
 そして最後に、労働委員会に対する浅野さんの気持ちとして、「61年国鉄入社以来40年間鉄道のために働いてきた。『シニア制度』は組合差別を行うための制度だ。私達は1年間で年金満額になるが、後輩の人達はもっと延びてしまい差別される期間も長くなる。リーディングカンパニーと言われるJR東日本がこのような差別を行うことは絶対にやってはならない」との感動的な証言を行った。
 「シニア制度」で差別を受けた3名を代表して浅野さん本人が怒りの証言を行ったことにより、「シニア制度」による差別の実態がより明らかとなった。
 次回は、11月8日10時から、浅野さんに対する会社側の反対尋問が行われるよていとなっている。
 「シニア制度」反対―検修・構内業務の全面的な外注化阻止に向け、本件の勝利を獲得するために傍聴動員に結集しよう!


99・4不当ガサ公判行われる
〜伊東証人(千葉県警公安3課警部)への反対尋問〜
1年中不当な監視を行っていることが明らかになる。

 9月4日、千葉地方裁判所501号法廷において、「99・4不当家宅捜索国賠請求事件」の証人調べが行われ、千葉県側証人として伊東和久証人(千葉県警公安3課警部・当時)に対する2回目の組合側反対尋問が行われた。
 反対尋問の中では、千葉県警が捜索の最大の理由としてきた動力車会館への人の出入りについて集中的に尋問を行った。その中では、動労千葉の家族会役員の出入りも捜索の理由にしていることから、動労千葉の関係者であるのを知っているのかを質したところ「動労千葉の関係者かどうかは知らない」と証言し、全くデタラメなこじつけで家宅捜索を行っていたことが明らかになった。
 また、家宅捜索の約1ケ月前から動力車会館への監視を行っていたことについては、伊東証人が指示したことを証言してきたが、それ以前、つまり監視を行う前の段階ではどうだったのかを質すと、「通常の捜索活動を行いながら、動力車会館の状況も確認していた」と証言してきた。これは、家宅捜索前の一定期間だけ見張っている(これ自体不当)のではなく、1年中動力車会館を監視しているいとが明らかになったものであり、組合活動に対する不当な介入を裏付ける重大な証言となった。
 こうした証言を受け、次回も伊東証人に対する反対尋問を行うこととなった。
 次回は12月20日の予定。傍聴動員に結集しよう!

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