8月21日18時からDC会館・大会議室において、第二の分割・民営化攻撃粉砕!シニア制度撤廃!「シニア制度差別事件」地労委勝利命令報告集会が開催されます。すべての組合員の皆さんがこの集会に結集することを訴えます。
再雇用差別は不当労働行為! 7月19日千葉県地方労働委員会は「シニア制度差別事件」について、動労千葉の主張を全面的に認め、「再雇用の機会を提供しなければならない」とする勝利命令を交付しました。7名の申立人である浅野修一さん、三平勲さん、羽鳥喬さん、伊藤詔一さん、斎藤勇さん、前田八束さん、後藤光良さんの決意が、JR東日本の退職後の「再雇用」までも組合所属をもって排除するという卑劣な攻撃にたいして怒りをもってたち向かうことをとおして、重大な勝利の第一歩をきりひらきました。これは同時に、この「シニア制度」と一体となった業務の全面的外注化攻撃に大きな打撃を与えるものとなっています。また「シニア」制度と業務の全面的外注化を会社の意のままに全面容認した東労組・革マルの犯罪性を改めて明らかにしています。8月21日の地労委勝利命令報告集会に結集し、「シニア制度差別事件」の勝利を高らかに確認するとともに、検修・構内業務の全面外注化阻止にむけて闘う体制を築きあげようではありませんか。
業務の全面外注化攻撃に打撃 今回の千葉県地労委の「シニア制度差別事件」の全面的勝利命令は、実に大きな意味をもっています。JR東日本は、「ニューフロンティア21」を発表し、「第二の分割・民営化」と呼ぶべき攻撃を開始しています。その攻撃の核心をなし、土台になるのがシニア制度と業務の全面的外注化攻撃です。すでに検修・構内をはじめ、保線・電力・信通など設備部門などで外注化攻撃が本格的に開始され、つづいて駅等にも外注化を拡大しようとしています。「シニア制度」をもって退職者を低賃金で動員することで、外注の実態とすることがこの攻撃の本質にあります。そして出向から転籍へと首切り・賃下げ攻撃を本格化することで、終身雇用制と年功序列賃金解体まで突き進もうとしています。さらにこの攻撃はJR貨物など他のJRだけでなく、全産業にまで波及しています。 年金制度の改悪を逆手にとって悪用し、退職した労働者を極めて低賃金で差別・選別し「再雇用」するというこの極めて悪辣な攻撃は、しかし労働者がこれに屈せず労働組合が闘いを開始したときには、敵の弱点に転化します。「シニア制度」に怒りをもって当該の七名の労働者が立ち上がり、さらに同時に検修の労働者が検修・構内外注化阻止にむけて職場から闘いに立ち上がったとき、検修・構内外注化は二進も三進もいかなくなってしまいました。結局千葉支社だけが検修・構内外注化の提案が今だにできないという状況に追込み、さらに今回千葉県地労委において勝利命令を勝ち取るという大きな地平を切り開くことができました。
勝利を労働運動全体に広げよう これは今日のリストラと大失業の嵐の時代にあって実に大きな勝利です。労働者がたちあがり、労働組合が毅然として闘えば、こうした悪辣な攻撃もはねかえす突破口は切り開かれることがあきらかになりました。この勝利を広く労働運動全体におし広げていかなければなりません。 この秋、検修・構内外注化と新保全体系をめぐって大きな闘いの正念場が到来します。今回の地労委の勝利命令を武器に、業務の全面外注化攻撃を粉砕するために全組合員の力を結集して闘おう。8月21日の地労委勝利命令報告集会に結集しよう。
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