2005闘春

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闘春

 2004年は動労千葉にとってまさに激動の一年であった。2月からの春闘50日間闘争は強制配転者の原職復帰への風穴を開け、11月労働者集会は国際連帯の更なる発展と労働運動再生の展望を大きく開く画期的集会となった。 一方で、昨年5月の中村書記長の逝去という悲しみと困難を乗り越え、長田新書記長を選出し、新たな闘いに起ちあがった。いよいよ決意を新たに05年の闘いに打って出よう。

大きな成果を実現した04年

 04年は05年を闘う上で大きな展望を開く二つの成果を実現した。
 ひとつはJR体制の厚い壁についに風穴を開けたことだ。2月からの春闘50日間闘争は、強制配転者の原職復帰への大きな一歩を切り開いた。この闘いをわれわれは無期限闘争も辞さずに全組合員が総決起して闘い抜いた。また、この成果はシニア制度粉砕の闘い、構内・検修業務の外注化阻止の闘いの上に勝ちとられたものだ。さらに、強制配転者全員の原職復帰、予科生の士職登用を05年の闘いで実現しなければならない。
 もうひとつは、11月労働者集会の成功を勝ちとったことだ。アメリカのILWUの労働者は、MWM(百万人労働者行進)を全米に呼びかけた。ブッシュ政権打倒をかかげ、既成の労働運動をこえて、現場労働者の闘いが大きく動き出そうとしている。韓国の民主労総も戦争と民営化の攻撃に抗してゼネストを闘っている。
 11月集会は、こうしたアメリカ、韓国の労働者と連帯する闘いとして闘われた。労働者への攻撃とその闘いに国境がないことがはっきりした。今、労働者が闘いに起ちあがらなかったら、生きる権利そのものが奪い取られ、労働者が戦争に協力させられる時代が来ている。11月集会は、この日・米・韓の労働者が一同に会し、共通の敵である資本家に対して共に闘うことを誓い合った。そして、日本においても3600名の結集にみられるようにこの闘いは大きく広がっている。

激化する改憲と民営化攻撃

 05年は昨年にもまして、戦争と大失業の攻撃が激化しようとしている。イラク人民の激しい抵抗闘争はアメリカの危機をさらに加速させる。第二期ブッシュ政権は、ますます凶暴に戦争にのめり込むしか道は残されていない。
 世界戦争の危機が激しくなる中で小泉政権は、イラクへの自衛隊派兵の延長と新防衛大綱を決定し、イラク侵略戦争から中東・アジアへの侵略戦争に打って出ようとしている。そして今通常国会へは教育基本法の改悪案が上程されようとしている。その先にあるのは憲法改悪だ。また、武器輸出三原則の撤廃やミサイル防衛構想などさらなる日本の軍事強化、経済の軍事化へ突き進もうとしている。
 また、日本経団連が出した05年版経営労働政策委員会報告は、「攻めのリストラ」を宣言し、首切り、賃下げと全労働者の不安定雇用化をさらに推し進めようとしている。加えて、大増税攻撃がついに本格的に始まった。所得税、住民税の定率減税を05年には半減し、06年には廃止しようとしている。
 また、従来の「正社員」「非正社員」といった区分もなくそうとしている。つまり、労働者総体を「非正社員」、にすることを公言している。
 金融資本、巨大独占資本の救済のためには巨額の国家財政を湯水のごとくつぎ込む一方で、ふくれあがる財政赤字のツケを全て労働者人民に押しつけようとする攻撃だ。

05春闘へ総決起しよう

 05春闘は、こうした激しい情勢の中で迎える。戦争と民営化の攻撃、労働者の非正規雇用化と大増税の攻撃に多くの労働者の怒りの声を結集し、全力で決起しなければならない。
 1047名闘争の勝利をなんとしても勝ちとらなければならない。国労本部や革同・共産党の動労千葉排除、闘争収拾策動を許さず鉄建公団訴訟を軸に1047名の団結、3闘争団、争議団の団結をつくりあげよう。
 JRをめぐっても、安全問題、革マル問題、要員問題という三つの矛盾がいよいよ噴き出す過程となった。
 安全の崩壊や職場規律攻撃の激化、10月ダイ改以降の限度を超えた労働強化や業務遂行能力の崩壊としか言いようのない現実にたいし、05春闘をストライキを配置し、組織の総力を挙げて闘わなければならない。
 また、イラク侵略戦争開始2周年の「3・20」の闘いと一体となった現在の資本との力関係を逆転するような闘いをつくりだそう。
 もうひとつは、「日の丸・君が代」闘争である。昨年の都立高校を中心に闘われた卒業式、入学式において「日の丸・君が代」強制に対する不起立闘争は、労働運動全体を揺るがして教育基本法改悪―憲法改悪阻止に向けた闘いの拠点として登場したのだ。この3月の闘いで大きく広げることができるかが勝負になる全力で闘おう。

組織拡大をかちとろう

 そして何よりも最大の課題は、組織拡大をなんとしても勝ちとることだ。
 JR総連・東労組の内部抗争はますます激しくなり、会社と革マルの結託体制は音をたてて崩れようとしている。昨年一年間の闘いでわれわれは組織拡大の展望を切り開いてきた。国際連帯の闘いと組織拡大が結びついたとき動労千葉の闘いはさらに前進する。今こそ全組合員の力を集中しなんとしても組織拡大をかちとろう。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
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