150名を超える熱気ある集会に
2月4日「内房線と地域を守る会結成1周年集会」が館山商工会館大ホールで開催された。会場には、内房線沿線のほか外房線や久留里線の沿線住民、そして動労千葉組合員など150名をこえる参加者で熱気あふれる集会となった。司会は守る会の磯部さんと木更津支部の佐野副支部長が務めた。
内房線と地域を守る会は、昨年2月4日に「内房線切り捨てのダイヤ改正に反対する集会」が開催されたのを契機に、5月21日に正式に結成され、首長・議員等に対する要請行動、署名活動、利用者及び高校生アンケート、各市町村議会陳情提出等に取り組み、11月29日には、JR東日本本社及び国土交通省への5467筆に及ぶ署名の提出・要請行動も実現させてきた。今回の集会では、この1年間の活動を報告し安房地域はもとより君津、夷隅等近隣地域を含めた運動の前進と拡大を全体で確認した。
主催者あいさつにたった松苗禮子代表は、「会を結成し代表になった当初は不安だったが、安房地域の5つの高校の校長先生が全校生徒からのアンケートをまとめてくれたり、観光協会や館山の市職員や商店街など多くの人々が署名集めに協力してくれた」と地域と鉄道を守る運動が大きく広がってきたことを報告した。
3月10日勝浦で集会
来賓あいさつで、1月に結成された「外房線と地域を守る会」代表の藤平輝夫元勝浦市長は、「JRは地域の住民に説明もなく列車を削減してきた。市民が主権者だ。地域がまとまり声を上げなければならない。3月10日に勝浦で集会を予定している。内房線と外房線、同じ目標に向かって共に手を取り合い、邁進(まいしん)したい」と訴えた。
続いて、富津市選出の吉本充県議、かずさ住民の足を守る会、袖ケ浦市民の望む政策研究会からあいさつが続いた。
来賓あいさつの最後に、千倉町出身で国土交通省とJR東日本本社への署名提出に尽力した参議院議員の青木愛さんが「地元の問題に携わることができることに感謝します。ダイヤ改正に向けて今後も共に進みましょう」と訴えた。
房総一体で運動を
続いて、朝生事務局長が活動経過報告を行い、かずさ住民の足を守る会の石橋康裕事務局長が内房線をめぐる状況と問題点を報告した。そして、地元選出の国会議員の祝電を木更津支部の花崎支部長が読み上げた。
休憩の後、集会参加者からの質疑応答や様々な意見が出され、集会のまとめと今後の取り組みとして朝生事務局長が、「外房線と地域を守る会も結成され、各市民団体が連携し南房総一体で運動を進めたい。3月10日の勝浦の集会にも参加を」と訴えた。
最後に、参加者全員で「線路はつづくよどこまでも」を斉唱し、演壇から一斉に紙テープを投げる演出が行われた。