運転士の最大の使命は、安全を守ること 迷わずカーテンを閉めよう! 千葉支社は、確認内容を職場に周知しろ

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千葉支社と団交で確認した内容 

1 安全上支障がある場合、指令に連絡し た上で、運転士の判断でカーテンを閉めても構わない。

2.背面からの撮影を禁止する旨のステッカーを貼る等の対策を検討する。

3.インターネット上の不適切な画像や映像に関しては、本社危機管理室が対応しており、今後も削除等を要請していく。

安全の問題は曖昧にできない

 この間、一部乗客が乗務員を背面から撮影しインターネットにあげ、その一挙手一投足を問題視するといった心ない行為が横行している。
マスコミの運転士叩きの報道が相次ぎ、会社も積極的に報道させて乗務員への締め付けに利用している。さらに会社自身も乗務員の背面監視を行ったり、「運転士に肖像権はない」と現場管理者が発言するなど、断じて許すことのできない対応を続けている。運転士がどれほど切羽詰まった状態に置かれているのか。こ のままでは重大事故が起きかねない状況だ。05年4月の尼崎事故は、乗務員への締め付けが運転士を精神的に追い詰めた結果だった。そして、107名の乗 員・乗客の生命が奪われたのだ。
背面監視の問題は、鉄道の安全に直結する問題だからこそ、絶対に曖昧にすることはできないのだ。

「乗務員の判断で閉める」を確認

 この問題については7月14日に千葉支社との団体交渉が行われた。
この中で組合側から、乗客から盗撮されインターネット上で公開されて乗務員バッシングが行われていること、しかも会社側がそれを利用して背面監視を行っ ている現状に対して、運転士は息することもできない切羽詰まった状況に追い詰められていること、こんな状況が続いたら重大事故になりかねないこと、この事 態を回避するためにはカーテンを閉める以外にないことを腹の底からの怒りで会社側を追及した。
これに対して会社側は、マスコミで報道された「居眠り」「雑誌」「スマホ」等を理由にして指導を行っているとした上で、カーテンを開けることは「乗客へのサービス」だと言ってのけたのだ。
しかし、「サービスと安全では、どちらが重要なのか!」という痛烈な追及に対して会社側は、「サービス(カーテンを開けること)より安全のほうが重要」と回答せざるを得なかったのだ。
さらに組合側から「どのような状況ならカーテンを閉めていいのか」という追及に対して、「安全に支障を来す恐れがある場合」「乗務員の判断になる」「その場合は指令に報告してもらいたい」との見解を明らかにしてきた。
これを受けて組合側から、「安全に支障がある場合、指令に連絡した上で、運転士の判断でカーテンを閉めても構わないというということか」と最終的に確認を求めたところ会社側は、「それで結構です」との回答が行われた。

背面からの撮影は禁止に! 

一方、乗客による撮影について会社側は、「風景等の個人的撮影もあり、全く撮るなとは言えない」と言う。
しかし、風景を撮影しているかどうか乗務員には分からない。撮影された映像等が次々とネット上で映されるのだ。乗務員にとって後ろに立たれるだけで大きなプレッシャーになる。
乗員と乗客の生命を守るためには客室からの撮影は禁止するべきだ。それを周知するためのステッカーも検討させるところまで追い込んだ。次は実行させなければならない。
不適切な映像等も本社の危機管理室で対応すると確認した。
今回、「カーテンを開けることより安全が重要」「運転士の判断でカーテンを閉める」ことを認めさせた。負担を感じた時は、迷わずカーテンを閉めよう。
乗務員への締め付けでは、何一つ安全は守られない。動労千葉の原点である反合・運転保安闘争に立ち返り、乗務員への締め付けと事故責任の転嫁に反対する闘いに立ち上がろう。

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